NISA iDeCo シンプルに投資信託一本で行くなら 定番のバランス型投信を選ぶ時のポイントは?

2017年4月11日火曜日

8資産均等型 Funds-i内外7資産・為替ヘッジ型 iDeCo NISA注意点 セゾン投信 世界経済インデックスファンド

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バランスファンド選びのポイントは?
定番のバランス型投信を選ぶ時のポイントは?

少子高齢化による財源不足から公的年金の縮小が予想される中、運用益が非課税となるNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった資産形成を促す制度の整備が進んでいます。

なるべく手間をかけずシンプルに投資するとしたら、やはり株式や債券等にまとめて投資できるバランスファンドが王道でしょうか。バランスファンドを選ぶ時のポイントについてまとめてみました。

バランスファンド選びのポイントは?

一般的に債券よりも株式のほうが、また国内資産より為替リスクのある海外資産のほうが値動きが大きくなります。バランスファンドも株式や外貨建ての海外資産の比率が高いファンドほど基準価額の変動が激しくなりがちです。

安定した運用を望むなら日本を含む先進国を中心にした内外の株式と債券のバランスのとれたファンドが、値動きが大きくてもリターンの高さを望むなら株式比率高めのファンドが、将来性に期待するなら新興国資産の含まれるファンドが、それぞれ有力な選択肢になるでしょうか。

もちろん長期で運用するならコストの低さも大事なポイントでよね。

主なバランスファンドの資産別構成比

<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、世界経済インデックスファンド、世界経済インデックスファンド(株式シフト型)、eMAXIS バランス(8資産均等型)、iFree 8資産バランス、Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型の資産別構成比
ニッセイ~は<購入・換金手数料なし>の表記を省略

下の表は、主なバランスファンドの資産別の構成比をより詳細に示したものです。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、世界経済インデックスファンド、世界経済インデックスファンド(株式シフト型)、eMAXIS バランス(8資産均等型)、iFree 8資産バランス、Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型の資産別構成比(詳細)
セゾンは2017年6月末現在 世界経済は2017年2月末現在
Funds-iの比率は1/6=16.66…%、1/9=11.11…%、1/3=33.33…%

新興国資産や、株と債券の中間の性質でミドルリスク・ミドルリターンとされるREIT(不動産投資信託証券)は、どちらも市場規模が小さいため資金の流出入にともなって値動きが荒くなる場合があります。

主なバランスファンドの運用実績

<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、世界経済インデックスファンド、世界経済インデックスファンド(株式シフト型)、eMAXIS バランス(8資産均等型)、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)、iFree 8資産バランス、Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型の運用実績
2017年9月29日現在 セゾンの信託報酬は税込の概算で年0.68%±0.03%

<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』は、先進国を中心に国内外の債券と株式に均等に4分の1ずつ分散投資していて、内外の比率も株式と債券の比率も50%ずつと最もスタンダードなバランスファンドです。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』は株式と債券の比率は原則として50%ずつですが、地域別の比率は市場の規模(時価総額比)に応じた配分になっていて海外資産の比率が高いです。

一般的には、『世界経済インデックスファンド』と同株式シフト型のように、株式の比率が高いほどハイリスク・ハイリターンです。期待されるリターンが高い反面、上がる時だけでなく下がる時も値動きが大きいです。同ファンドは新興国にも積極的に投資しています。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』は、『eMAXIS バランス(8資産均等型)』と同じく幅広い資産に分散投資していますが、後発の分、運用コストが廉価になっています。信託財産留保額もありません。

iFree 8資産バランス』は2017年10月2日から信託報酬が年率で税抜0.22%に引き下げられる予定です。新興国株式のベンチマークにファンダメンタル(株主資本、キャッシュフロー、売上、配当)に着目した指数を採用しています。

信託報酬の引き下げが発表された『iFree 8資産バランス』を8資産均等型や世界経済IFと比較

Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型』は為替リスクを軽減する為替ヘッジを行っているので、そのぶん基準価額の変動が穏やかです。

ただし、ヘッジ前の利回りが2.7%なのに対してヘッジ後の利回りは2.0%と、相応にコストがかかっています(2017年8月末現在)。ヘッジコストは内外の金利差や需給によっても変化しますが、運用期間が長期になるとコスト負担が悩ましいところかもしれません。

購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。信託報酬(運用管理費用)はファンドを保有している間かかる費用で、信託財産留保額はファンドの解約時に基準価額から差し引かれる費用になります。

過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません。

まとめ

シンプルに投資信託一本で行くなら、複数の資産にまとめて投資できるバランスファンドが定番ですよね。

もっとも一口にバランスファンドと言っても中身は様々なので運用成績だけをファンド選びの手掛かりにするのではなく、各ファンドのWEBサイトや投信信託の説明書である交付目論見書等をしっかり読み比べてみることをお勧めします。

直近の運用成績だけで決めてしまうと不調な時にろうばい売りしてしまう可能性も高いので、長期の視野で運用するためには自分で納得できる商品選びが欠かせないですよね。教科書的には前述の通り株式や外貨建て資産の比率、あるいは信託報酬の低さなどコストも重要なポイントです。

とはいえ、納得して投資を続けるには新興国の可能性にかけたいとか、債券よりも株式を多めにして企業の経済活動を応援したいとか、自分の好みも意外と大切な点ではないでしょうか。

こぼれ話
バランスファンドも低コスト化が進んでいます。最近設定の相次ぐ8資産均等型は、投資信託を保有している間かかる信託報酬(運用管理費用)が年率で税抜0.2%台と、個別に低コストなインデックスファンドを組み合わせた時とそん色のない水準です。

NISAを利用する場合、ネット証券なら月あたり最低100円から積み立てできます。iDeCoなら5,000円から積み立てできます。少額から投資を始めることができるので、まとまった資金が用意できなくても、預貯金と同時に積み立てていくことも可能です。

NISAと違ってiDeCoでは投資対象が絞り込まれていて金融機関によって選べる商品が違います(手数料にも差があります)。『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』は直販やゆうちょ銀行のほかに楽天証券のiDeCoでも投資できます。『iFree 8資産バランス』はSBI証券のiDeCoでも投資できます。




追記
楽天証券では投資信託をスポット購入でも積み立てでも100円から購入可能です。また楽天グループの「楽天スーパーポイント」(期間限定ポイントは除く)で投資信託を購入できるようになりました。

少額かつポイントでお試しできるなら、投資が身近になりますね。手軽に投資できるようになっても将来の運用成績までは保証してくれないので、結果については自己責任という原則は忘れないようにしたいです。



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