『SBI・V・S&P500』『eMAXIS Slim 米国株式』『楽天・全米株式』『SBI・V・全米株式』評価 投資対象VOOとVTIの年間平均リターンも比較

2022年11月9日水曜日

実質コスト 米国株式

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『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』米国株式インデックスファンドのライバルと比較・評価・解説

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SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』の実質コストや運用実績をライバルである『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』や『楽天・全米株式インデックス・ファンド』と比較してみました。

参考までに、運用開始から日の浅い『SBI・V・全米株式インデックス・ファンド』(2021年6月29日設定)とも実績を比べています。

また実質的な投資対象である海外ETF(VOOとVTI)の年間平均リターンも確認してみました。


SBI・V・S&P500インデックス・ファンドほか特徴

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』(SBIアセットマネジメント)と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』の実質的な投資先である「バンガード・S&P500 ETF(VOO)」は505銘柄を組み入れています(2022年9月末現在)。『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』はETFを通さず現物株に直接投資しているのでベンチマークとの連動性では有利な面もありそうです。

投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』が税込0.0938%程度、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税込0.0968%以内です。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 組入上位10業種と組入上位10銘柄

楽天・全米株式インデックス・ファンド』(楽天投信投資顧問)と『SBI・V・全米株式インデックス・ファンド』(SBIアセットマネジメント)は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

両者の実質的な投資先である「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」は米国の大型株、中型株、小型株、合わせて4,066銘柄を組み入れています(2022年9月末現在)。

運用管理費用(年率)は『楽天・全米株式インデックス・ファンド』が税込0.1620%程度、『SBI・V・全米株式インデックス・ファンド』が税込0.0938%程度です。

SBI・V・全米株式インデックス・ファンド 組入上位10業種と組入上位10銘柄

今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間はすべて無期限です。


米国株式インデックスファンドの実質コスト

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、楽天・全米株式インデックス・ファンドの実質コスト

上記の数字は推計による概算値であることに注意してください。

運用管理費用(信託報酬)以外に売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用(保管費用、監査費用等)を含めたものが実質コストになります(※)。

※『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』の運用報告書には売買委託手数料と有価証券取引税が計上されていません。その理由について「河童のインデックス投資」さんがSBIアセットマネジメントに問い合わせてくださいました。

SBI・V・S&P500(SBI VOO)の運用コストと評価(河童のインデックス投資)

各投資信託の実質コストの推計の仕方は下記の通りです。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』の実質コスト(年率 0.105%)は、第2期(2020年9月15日~2021年9月14日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細の合計に実質的な投資対象である投資信託証券の報酬(VOO 経費率0.03%)を加えています。

費用明細の合計 0.075% + VOOの経費 0.030% = 0.105%

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の実質コスト(年率 0.111%)は、第4期(2021年4月27日~2022年4月25日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費を1年相当に改めて、現時点の信託報酬率を当てはめています。

信託報酬以外の諸経費 0.015% ×(365日 ÷ 第4期の日数 364日)+ 信託報酬 0.0958% (※)= 0.111%(少数第3位未満 四捨五入)

※受益者還元型の信託報酬は純資産総額16,124.15億円で計算(500億円未満の部分 税込0.0968%、500億円以上1,000億円未満の部分 税込0.09625%、1,000億円以上の部分 税込0.0957%)

楽天・全米株式インデックス・ファンド』の実質コスト(年率 0.187%)は、第5期(2021年7月16日~2022年7月15日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細の合計に実質的な投資対象である投資信託証券の報酬(VTI 経費率0.03%)を加えています。

費用明細の合計 0.157% + VTIの経費 0.030% = 0.187%

SBI・V・全米株式インデックス・ファンド』の実質コスト(年率 0.110%)は、第1期(2021年6月29日~2022年7月11日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細の合計に実質的な投資対象である投資信託証券の報酬(VOO 経費率0.03%)を加えています。

費用明細の合計 0.083% ×(365日 ÷ 第1期の日数 378日) + VTIの経費 0.030% = 0.110%


米国株式インデックスファンドの実績(チャートと騰落率)

下記のチャートは『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』設定来3年1ヵ月半弱の期間(2019年9月26日~2022年11月8日)で基準価額の推移を比べたものです(起点を1万円に統一)。

運用期間の短い『SBI・V・全米株式インデックス・ファンド』は除外しています。『楽天・全米株式インデックス・ファンド』を参考にしてください。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、楽天・全米株式インデックス・ファンドの基準価額の推移(チャート)

昨年、ワクチン普及による景気回復を見越して小型株が見直し買いされる場面もありたました。『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の取りこぼしのなさも魅力的に映りますね。

米国小型株のリベンジに乗る?景気回復に先行する特性に注目!(楽天証券トウシル)

『SBI・V・全米株式インデックス・ファンド』も含めた騰落率の比較は下の表の通りです(2022年11月8日現在)。

コロナ・ショック時の下落率は2020年2月21日~同年3月24日の数字、設定来の騰落率は3年1ヵ月半弱の数字です。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、楽天・全米株式インデックス・ファンド、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドの騰落率

インフレや米国の金融引き締め、地政学リスクの高まりなどの懸念材料で株式市場が不安定になっていることもあり、過去1年、3年、設定来の騰落率では大型株を対象にしたS&P500連動型のほうが優勢になっています。

警戒感が和らぎ小型株が巻き返す場面もありましたが、市場の動向は目まぐるしく移り変わりますね。投資信託の基準価額は為替相場がドル高・円安に振れているため底上げされています。

2022年11月8日現在の純資産総額は『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド7,209.23億円(2019年9月26日設定)、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)16,124.15億円(2018年7月3日設定)、『楽天・全米株式インデックス・ファンド7,372.11億円(2017年9月29日設定)、『SBI・V・全米株式インデックス・ファンド1,185.22億円(2021年6月29日設定)です。

『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』の販売会社に、初期のSBI証券のほかに、あかつき証券、auカブコム証券、SMBC日興証券、岡三オンライン証券、佐賀銀行、フィデリティ証券、松井証券、マネックス証券、三菱UFJ銀行が追加されました。

『SBI・V・全米株式インデックス・ファンド』の販売会社は現時点ではSBI証券のみです。

市場急落局面にみる「株式のチカラ」(日興AM)

出典:市場急落局面にみる「株式のチカラ」(日興AM)

スタグフレーション(景気停滞と物価上昇の同時進行)が警戒されていますが、株式市場がこれまで多くの危機を乗り越えてきたのは心強いところですよね。

米国株式市場の強気相場と弱気相場

弱気相場の悲観的なニュースに引きずられてリスク資産を安値で売ってしまったり、その後の反発局面を取り逃したりするようなことは避けたいです。


実質的な投資対象VOOとVTIの年間(年率)平均リターン

『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』の投資対象「バンガード・S&P500 ETF(VOO)」と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』および『SBI・V・全米株式インデックス・ファンド』の投資対象「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」の年間平均リターン(米ドルベース)は下記の通りです(2022年10月31日現在)。

VOOとVTIの年間平均リターン(米ドルベース)

中小型株も幅広くカバーした「VTI」のほうが値動きが若干大きい可能性はあるものの、どちらにも優勢な時期・劣勢な時期があり、また時価総額の小さな中小型株の比率は限定的なので長期では僅差に落ち着きそうです。



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