NISA iDeCo シンプルに投資信託一本で行くなら 先進国株式インデックス投信で攻める?

先進国株式インデックス投信で攻める?(ウォール街の雄牛)
先進国株式インデックス投信で攻める?

※ 記事のデータを更新しました(2017年12月1日現在)。

少子高齢化による財源不足から公的年金の縮小が予想される中、運用益が非課税となるNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった資産形成を促す制度の整備が進んでいます。

なるべく手間をかけずシンプルに投資するとしたら、どんな選択肢があるのか考えてみました。資産の成長を期待するなら外国株式(先進国株式)インデックスファンドが投資の対象になるでしょうか。

NISAを利用する場合、ネット証券なら月あたり最低100円から積み立てできます。iDeCoなら5,000円から積み立てできます。少額から投資を始めることができるので、まとまった資金が用意できなくても、預貯金と同時に積み立てていくことも可能です。

先進国株式インデックスファンドとは?

MSCIコクサイ・インデックス(円換算)2017年5月末現在
MSCIコクサイ・インデックス(円換算)
2017年5月末現在

先進国株式インデックスファンドは、日本をのぞく先進国の株式市場の値動きに連動した投資成果をめざすファンドです。ベンチマークとして多くのファンドで採用されているMSCIコクサイ・インデックス(円換算)は、北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22ヵ国1,327銘柄で構成されています(2017年5月末)。

『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』組入上位15銘柄
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス組入上位15銘柄
2017年10月末月報より

先進国株式インデックスファンドでは多くの国や銘柄に分散投資できるので、個別企業の株に集中投資する場合のように倒産により全損かそれに近い損失を被る可能性は小さいです。ただし、世界的な金融危機が起きると評価額が半減することもあり得ます。

アメリカを中心とする先進国株式インデックスファンドはリーマンショック前の水準を回復し、さらに上値を追っていますが、いざという時に慌てないためにはやはり無リスク資産(預貯金や個人向け国債)の備えが欠かせないでしょうね。

メリットとデメリット

資産運用の基本は内外の株式と債券への分散投資です。先進国株式インデックスファンドと預貯金(個人向け国債)のシンプルな組み合わせでも、株式と債券、海外資産と国内資産への分散は実現可能です。

先進国株式インデックスファンドは債券を含むバランスファンドにくらべれば値動きは荒くなりがちですから、もし値動きを抑えたいなら投資信託への投資額を控えめにしましょう(期待されるリターンも小さくなります)。

定期的なリバランスをしっかり実行することも大事です。1年の終わりに投資信託が値上がりして相対的に比率が増えていたら投資信託を売って預貯金を増やします。逆に投資信託が値下がりして比率が減っていたら預貯金を崩して投資信託を買い増しします。投資信託と預貯金を一定の比率に保つことでリスク水準の変動を抑制します。

税負担を抑えるなら、相対的に比率の減った側の資産の積み立てを増やして、逆に相対的に比率の増えた側の資産の積み立てを減らす方法もあります。NISAでは一度売却すると非課税投資枠の再利用ができないのでノーセルリバランスのほうがいいでしょうね。iDeCoでは運用益(譲渡益)には課税されません。

どんな基準でインデックスファンドを選んだらいいの?

ファンド選びの基準を3つ挙げるとしたら、コスト運用実績資産規模です。最近、インデックスファンドの一層の低コスト化が進んでいて、後発のファンドのほうが資産規模は小さくてもより低コストなのが悩ましいところでしょうか。

ファンド自体の規模がまだ小さくても継続的に資金の流入していたり、資金を集めて運用しているマザーファンドの規模が大きければ、途中で運用がストップしてしまう恐れは比較的小さいでしょうね。

eMAXIS 先進国株式インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、たわらノーロード 先進国株式、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス比較表
2017年11月30日現在
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

上の表のインデックスファンドはどれも購入時や換金時の手数料、信託財産留保額はありません。信託報酬(運用管理費用)は、ファンドを保有している間かかる費用なので年月が重なるとわずかな差でも無視できません。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(表中は<購入・換金手数料なし>の表記を省略)は、信託報酬の引き下げを今までに複数回実施しています。

たわらノーロード 先進国株式』は信託報酬は最低水準のファンドには及びませんが、運用成績は安定しています。2017年12月30日から信託報酬を税抜0.2%に引き下げる予定です。

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)』も積極的に信託報酬の引き下げを行っていますが、ライバルにはさまれて純資産総額の伸びは今一つのようです。

設定されて日の浅い『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は、既存の『eMAXIS 先進国株式インデックス』よりも信託報酬が引き下げられていて、業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざすことをうたっています。

今回取り上げた投資信託は、為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行いません。信託期限はすべて無期限です。

まとめ

投資ブログが趣味とかでなければ、できれば投資にそんなに手間暇をかけたくないですよね(苦笑)。

世界経済の成長を取り込みつつ、なるべくシンプルにということであれば、預貯金(個人向け国債)と先進国株式インデックスファンドを組み合わせるのがわかりやすいかもしれませんね。

先進国株式インデックスファンドの組入れ国の1位はアメリカで全体の約65%を占めているので、ニュースでアメリカの株価や円とドルの為替相場を見れば、それなりに値動きが想像できるのも利点でしょうか。

こぼれ話
NISAと違ってiDeCoでは投資対象が絞り込まれていて金融機関によって選べる商品が違います(手数料にも差があります)。

楽天証券のiDeCoで投資できる先進国株式インデックスファンドは『たわらノーロード 先進国株式』になります。

SBI証券のiDeCoは商品の種類が充実していて先進国株式インデックスファンドも複数ありますが、コストの低さで選ぶなら『DCニッセイ外国株式インデックス』になるでしょうか(2017年12月1日現在)。




追記
楽天証券では投資信託をスポット購入でも積み立てでも100円から購入可能です。また楽天グループの「楽天スーパーポイント」(期間限定ポイントは除く)で投資信託を購入できるようになりました。

少額かつポイントでお試しできるなら、投資が身近になりますね。手軽に投資できるようになっても将来の運用成績までは保証してくれないので、結果については自己責任という原則は忘れないようにしたいです。



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