リーマン・ショックを含む過去15年間に毎月1万円の積立投資の実践していたら、現在の評価額はいくらになっているのか確認してみました。
国内株式(TOPIX)、先進国株式(MSCIコクサイ・インデックス)、新興国株式(MSCI エマージング・マーケット・インデックス)、8資産均等型について過去の指数データを使って試算しています。
国内株式・先進国株式・新興国株式ほかインデックスの特徴
『TOPIX(東証株価指数)』は東証一部上場の全銘柄を対象にしています。2020年8月末現在、2,170銘柄が組み入れられています。
「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」や「<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド」のベンチマークに採用されています。
TOPIX(東証株価指数) 業種別構成比 2020年8月末現在 |
『MSCIコクサイ・インデックス』は日本を除く先進国の株式市場を対象にしています。
2020年8月末現在、北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22ヵ国の大型株と中型株1,281銘柄が組み入れられています。
「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」や「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」のベンチマークに採用されています。
MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比と国別構成比 2020年8月末現在 |
『MSCI エマージング・マーケット・インデックス』は新興国の株式市場を対象にしています。
2020年8月末現在、アジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の26ヵ国の大型株と中型株1,383銘柄が組み入れられています。
「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」や「たわらノーロード 新興国株式」のベンチマークに採用されています。
MSCIエマージング・マーケット・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2020年8月末現在 |
8資産均等型は世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。
基本投資割合 |
15年間、毎月1万円の積立投資の成果(評価額)は?
毎月1万円の積立でも1年では12万円、15年では180万円の元本になります。積立投資の成績 2005年9月~2020年8月 過去の実績は将来を保証するものではありません |
元本180万円に対して、15年間(2005年9月末~2020年8月末)の積立投資による評価額は、もっとも調子のよかった先進国株式で約407万円(+126.1%)、一番さえなかった新興国株式で約275万円(+52.8%)でした。
8資産均等型(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)は約287万円(+59.6%)という結果でした。
積立投資には機会損失になるかもしれないデメリットもありますが、その一方で少額から投資をスタートして少しずつリスク資産の値動きになれていけるメリットもあります。
上記の試算は、大和アセットマネジメントの「iツール」のドルコスト平均法シミュレーションを利用しています。
過去のデータは将来の運用成績を保証するものではありません。シミュレーションの結果が良好なのはリーマン・ショック後の世界的な金融緩和の恩恵もあり過信は禁物です。
資産運用に挑戦するなら、預貯金等の安全資産や生活防衛資金の確保も忘れないようにしたいです。
つみたてNISA早わかりガイドブックより
つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。つみたてNISAで毎年設定される非課税投資枠(年間40万円まで)のゴールは20年先です。金融庁の「つみたてNISA早わかりガイドブック」では、保有期間5年と20年の場合を比較し「資産や地域を分散した積立投資を長期間続けることで、結果的に元本割れする可能性が低くなる傾向があります」(6ページより)と積立・分散投資の長期間にわたる継続の重要性を訴えています。
「保有期間5年と20年の比較」 過去の実績は将来を保証するものではありません 出典:つみたてNISA早わかりガイドブック6ページ |
上記の棒グラフは、1985年以降の各年に、毎月同額ずつ国内外の株式・債券の買付けを行ったものです。各年の買付け後、保有期間が経過した時点での時価をもとに運用結果および年率を算出しています。
「定額の積立投資」 出典:つみたてNISA早わかりガイドブック4ページ |
積立投資の場合、基準価額が下がっているときは、より多くの口数を購入するチャンスでもありますが、冷静な判断力を保つためには預貯金の備えも大事ですよね。
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