※ 記事を更新しました(2018年12月5日)。
宇宙開発関連企業に投資する『eMAXIS Neo 宇宙開発』(三菱UFJ国際投信)の特徴と運用成績を簡単にまとめてみました。
類似したテーマのアクティブファンドである『グローバル・スペース株式ファンド(1年決算型)』と『東京海上・宇宙関連株式ファンド』のほか、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』や『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』といったインデックスファンドとも比較しています。
eMAXIS Neo 宇宙開発ほか特徴
『eMAXIS Neo 宇宙開発』は、「Kensho Space Index」(配当込み、円換算ベース)に連動した投資成果をめざします。同インデックスはAIを活用し、第4次産業革命の原動力となる技術群(テーマ)に沿う銘柄を選定する「Kenshoニューエコノミー指数」の一つです。
米国の金融商品取引所に上場している日本を含む世界各国の宇宙開発関連企業に投資します。
発射機材など宇宙ロケット関連を始め、衛星、宇宙用車両、通信システム等、宇宙開発に関連するサービスを提供する銘柄も投資対象とします。
2018年10月末月報より |
eMAXIS Neo 宇宙開発 業種別構成比 2018年10月末月報より |
『グローバル・スペース株式ファンド(1年決算型)』は世界の株式の中から宇宙関連ビジナスを行う企業、及び、その恩恵を受ける企業の株式に投資します。
信託期間は2028年6月7日までです。
2018年10月末月報より |
グローバル・スペース株式ファンド(1年決算型) 業種別構成比 2018年10月末月報より |
『東京海上・宇宙関連株式ファンド』は世界の株式の中から成長が期待される宇宙関連企業の株式に投資します。
銘柄の選定にあたっては高い技術力や競争力等を持つ宇宙関連企業と判断する銘柄の中からファンダメンタルズ分析を考慮して行います。
・日興AM販売用資料「【クローズアップ!】急速な成長が見込まれる 人工衛星ビジネス」(PDF)
信託期間は2028年7月7日までです。
2018年10月末月報より |
グローバル・スペース株式ファンド(1年決算型) 業種別構成比 2018年10月末月報より |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年10月末月報より |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 組入上位10業種 2018年10月末月報より |
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年10月末月報より |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 組入上位10業種 2018年10月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は、為替変動リスクを回避するための為替ヘッジを原則として行いません。
信託期間は、『グローバル・スペース株式ファンド(1年決算型)』と『東京海上・宇宙関連株式ファンド』を除き、無期限です。
eMAXIS Neo 宇宙開発ほか費用
購入時手数料は上限の数字です。上記の投資信託は解約時の信託財産留保額はありません。
『eMAXIS Neo 宇宙開発』の運用管理費用は、銘柄の調査・分析を行っているアクティブファンドの『グローバル・スペース株式ファンド(1年決算型)』や『東京海上・宇宙関連株式ファンド』よりも低廉です。
その一方で、競争が激しく低コスト化の進んだ指数連動型のインデックスファンドである『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』や『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』に比べると分が悪いです。
eMAXIS Neo 宇宙開発ほか運用成績
下のグラフは後発の『東京海上・宇宙関連株式ファンド』設定来(2018年9月12日~同年12月4日)の基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年9月12日~同年12月4日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2018年12月4日現在)。
2018年12月4日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『eMAXIS Neo 宇宙開発』は2018年8月6日設定で、比較できる期間がまだ短いことに留意してください。
しばらくしたら、また改めて運用実績を確認してみます。
まとめ
国家主導だった宇宙開発に、近年、民間企業の参入が相次いでいます。宇宙旅行が実現する日も近いかもしれませんね。『eMAXIS Neo 宇宙開発』のようなテーマ型の投資信託は、幅広い銘柄に分散された一般的なインデックスファンドに比べ投資セクターを限定している分、基準価額の変動幅が大きくなりがちな傾向にあります。
組入銘柄を見ると航空産業や防衛産業とも関わりの深い企業が多いようです。2014年のやや古い記事ですが、楽天証券のトウシルに同セクターに関するレポートが掲載されています。
・航空宇宙防衛関連セクターについて(トウシル)
航空宇宙防衛関連セクターは民間向けと政府向けに二分されるそうです。宇宙開発においても民間の参入が進めば、技術開発の活発化や高度な通信技術・衛星データの活用など市場の広がりに期待できるでしょうか。
・『語句よみ』第202号■身近な生活に影響を与える宇宙産業(PDF)
関連記事
・出足の成績は?『eMAXIS Neo ロボット』をSMT MIRAIndex ロボやiTrustロボ、eMAXIS Slim 先進国株式、同 米国株式と比較
・『eMAXIS Neo 遺伝子工学』をiTrustバイオやiFreeNEXT NASDAQ バイオテクノロジー、eMAXIS Slim 先進国株式、同 米国株式と比較
・『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の特徴と成績をiFree S&P500・NYダウ、楽天・全米株式等と比較
【楽天Kobo】宇宙ビジネス入門NewSpace革命の全貌【電子書籍】[ 石田真康 ]
【Amazon Kindle】宇宙ビジネスの衝撃21世紀の黄金をめぐる新時代のゴールドラッシュ【電子書籍】[ 大貫美鈴 ]
ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログ
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログ
ブログ村 米国株
米国株が話題のブログ
0 件のコメント:
コメントを投稿