ロボットをテーマにした『eMAXIS Neo ロボット』、『SMT MIRAIndex ロボ』、『iTrustロボ』の特徴と運用実績を先進国株式インデックスファンドや米国株式インデックスファンドと比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』です。
eMAXIS Neo ロボット、SMT MIRAIndex ロボ、iTrustロボほか特徴
『eMAXIS Neo ロボット』(三菱UFJ国際投信)は、「Kensho Robotics Index」(配当込み、円換算ベース)に連動した投資成果をめざします。同インデックスはAIを活用し、第4次産業革命の原動力となる技術群(テーマ)に沿う銘柄を選定する「Kenshoニューエコノミー指数」の一つです。
米国の金融商品取引所に上場している日本を含む世界各国のロボット関連企業に投資します。
工場の作業を自動で行うロボットを製作する企業だけでなく、手術用ロボットなどの開発を行う医療機器関連銘柄も投資対象としています。
投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税抜0.72%です。
eMAXIS Neo ロボット 2019年9月末月報より |
『SMT MIRAIndex ロボ』(SMTAM)は、「FactSet Global Robotics & Automation Index」(税引後配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指します。
同インデックスは世界のロボット関連銘柄のうち売上高や時価総額に加えて企業の収益性に着目した指数です。
運用管理費用(年率)は税抜0.7%です。
SMT MIRAIndex ロボ 2019年10月末月報より |
アクティブ運用の『iTrustロボ』(ピクテ投信投資顧問)は、新たな成長産業として期待されるロボティクス関連分野の株式に投資します。特定の銘柄、国や通貨に集中せず分散投資を基本としリスク分散を図ります。
ロボティクス関連企業とは、製造、輸送、医療・サービス等の各分野において人の代替や効率化に貢献するロボット関連技術、部品、人工知能(AI)等に携わる企業です。
運用管理費用(年率)は税抜1.33%です。
iTrustロボ 2019年9月末月報より |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税抜0.0999%です。2019年11月8日時点の純資産総額は657.15億円に達していますが、純資産総額500億円以上1,000億円未満の部分は税抜0.0949%に下がります。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 2019年9月末月報より |
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税抜0.15%(2019年11月2日より税抜0.088%)です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 2019年9月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は、為替変動リスクを回避するための為替ヘッジを原則として行いません。
信託期間は、すべて無期限です。
eMAXIS Neo ロボット、SMT MIRAIndex ロボ、iTrustロボ運用実績
過去1年間の基準価額の推移(2018年11月9日~2019年11月8日)は下のチャートの通りです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年11月9日~2019年11月8日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年11月8日)。
2019年11月8日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
同じロボットをテーマにした投資信託でも「ヘルスケア機器・サービス」の組入比率が高い『eMAXIS Neo ロボット』は相対的にやや出遅れています。
「半導体・半導体製造装置」の組入比率が高い『SMT MIRAIndex ロボ』と『iTrustロボ』は、過去1年間の騰落率では先進国株式インデックスファンドや米国株式インデックスファンドを上回っています。
景気敏感株であるハイテク銘柄が持ち直しつつあるのであれば、意外と先行きは悲観一辺倒でもなく薄日がさす可能性もあると見てもいいのでしょうか。
ロボット投信まとめ
ロボット関連銘柄は、日本では少子高齢化による人手不足対策としても注目を集めていますよね。産業部門だけでなく医療や日常生活などにもロボティクスの応用範囲が広がることで市場の急成長が期待されています。テーマ型の投資信託は銘柄を絞り込んでいる分、良くも悪くも値動きが大きくなりがちです。ロボット関連のハイテク銘柄は景気敏感株ということもあり、なおさら浮き沈みの激しい傾向にあります。
もし投資を検討するのであれば、幅広い銘柄を含む先進国株式インデックスファンドや複数の資産に分散されたバランスファンド等で土台を固めたうえで選択肢に加えるのが手堅いでしょうね。
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