米国株より割安な欧州株に投資妙味?『欧州株式指数ファンド』『SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン』S&P500指数連動型や米国株配当貴族、先進国株式と比較・評価

2019年11月19日火曜日

先進国株式 配当貴族 米国株式

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 連続増配企業に着目した『SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン』の特徴は?

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米国株の過熱感が懸念される中、欧州など米国以外の地域に投資の機会を見い出す向きもあるようです。

米資産、株・債券・通貨が2020年にアンダーパフォームへ-モルガンS(ブルームバーグ)

欧州株式指数ファンド』や『SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン』の特徴と運用成績を、米国株式および先進国株式インデックスファンドと比較しながら、簡単にまとめてみました。




欧州株式・米国株式・先進国株式インデックスファンドの特徴

欧州株式指数ファンド』(三井住友DSAM)は、欧州株式市場の流動性の高い50銘柄を対象にした「ユーロ・ストックス50インデックス」(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税抜0.66%です。

ユーロ・ストックス50インデックス
業種別構成比と国・地域別構成比 2019年10月末現在

SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン』(三井住友トラストAM)は、欧州株式のうち10年以上連続して増配している銘柄を対象とした「S&P欧州350配当貴族指数」(税引後配当込、円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税抜0.55%です。

ベンチマークの指数は41銘柄を組み入れています(2019年10月末現在)

S&P欧州350配当貴族指数
業種別構成比と国・地域別構成比 2019年10月末現在

iFree S&P500インデックス』(大和投資信託)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税抜0.225%です。

ベンチマークの指数には505銘柄が組み入れられています(2019年10月末現在)。

S&P500指数 業種別構成比(情報技術、ヘルスケア、金融、コミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスほか)
S&P500指数
業種別構成比 2019年10月末現在

SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』(三井住友トラストAM)は、米国株式のうち25年以上連続して増配している銘柄を対象とした「S&P500配当貴族指数」(税引後配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税抜0.55%です。

ベンチマークの指数には57銘柄が組み入れられています(2019年10月末現在)。

S&P500配当貴族指数 業種別構成比(生活必需品、資本財・サービス、金融、一般消費財・サービス、ヘルスケアほか)
S&P500配当貴族指数
業種別構成比 2019年10月末現在

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税抜0.0999%です。

ベンチマークの指数には1,328銘柄が組み入れられています(2019年10月末現在)。

MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比(情報技術、金融、ヘルスケア、資本財・サービス、一般消費財・サービスほか)と国・地域別構成比(アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、スイスほか)
MSCIコクサイ・インデックス
業種別構成比と国・地域別構成比 2019年10月末現在

今回、取り上げたファンドは、為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行いません。信託期間は、すべて無期限です。


欧州株式・米国株式・先進国株式インデックスファンドの運用実績

下のチャートは最後発の『SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン』設定来2年弱の期間(2017年11月28日~2019年11月18日)で基準価額の推移を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

欧州株式指数ファンド、SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン、iFree S&P500インデックス、SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移 2017年11月28日~2019年11月18日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

騰落率の比較は下の表の通りです(2019年11月18日現在)。

「設定来騰落率」は『SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン』設定来2年弱(2017年11月28日~2019年11月18日)の成績です。

欧州株式指数ファンド、SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン、iFree S&P500インデックス、SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの騰落率
2019年11月18日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

・ピクテ投信投資顧問「barometer 2009年11月号 悲観論は僅かに後退」(PDF)

・アセマネOne「出遅れセクター・地域の株価動向に注目」(PDF)

近年、好調だった米国株式は割高感も指摘され、リターンの低下が心配されています。

ブレグジットなど政治不安が和らげば、欧州の株式市場が再評価される可能性も高まるかもしれませんね。

米国が7割近くを占める先進国株式インデックスファンドの米国偏重は明らかですが、欧州の株式を対象にしたインデックスファンドは純資産総額が小さいのが難点でしょうか。

アクティブファンドについては下の記事を参考にしてください。

米国株より好成績?『フィデリティ・欧州株・ファンド』つみたてNISA対象アクティブ投信を米国株式(S&P500)/先進国株式インデックス投信と比較・評価




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