信託報酬引き下げ!<購入・換金手数料なし>ニッセイ4資産均等型・国内債券を他社の均等型や世界経済IFほかと比較

2017年10月13日金曜日

8資産均等型 バランス 債券 世界経済インデックスファンド

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マッターホルン(スイス)
マッターホルン(スイス)

先日、ニッセイアセットマネジメントから「<購入・換金手数料なし>シリーズ5商品の信託報酬率引下げ」(PDF)が発表されました。

引き下げ対象ファンドのうち『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』と『<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド』の特徴と運用実績を、競合する他のファンドと比較しながら簡単にまとめてみました。

バランスファンドの比較対象は『eMAXIS バランス(4資産均等型)』、『たわらノーロード バランス(8資産均等型)』、『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』、『eMAXIS バランス(8資産均等型)』、『世界経済インデックスファンド』です。

国内債券インデックスファンドの比較対象は『たわらノーロード 国内債券』です。

ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズのうち5ファンドの信託報酬率引下げ

ニッセイ4資産均等型ほか特徴

<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)、eMAXIS バランス(4資産均等型)、たわらノーロード バランス(8資産均等型)、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)、eMAXIS バランス(8資産均等型)、世界経済インデックスファンドの特徴
バランスファンドの資産配分

<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』と『eMAXIS バランス(4資産均等型)』は、先進国を中心に国内外の株式と債券に分散投資します。内外の比率は国内50%:外国50%です。

たわらノーロード バランス(8資産均等型)』、『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』、『eMAXIS バランス(8資産均等型)』は、国内、先進国、新興国の株式と債券、国内と先進国のREIT(不動産投資信託)に分散投資します。国内37.5%:外国62.5%です。

世界経済インデックスファンド』は、国内、先進国、新興国の株式と債券に分散投資します。国内10%:外国90%です。上記のグラフの比率は2017年2月現在のものです。各地域のGDPシェアの変化に応じて、原則として年1回地域別構成比の見直しを行う場合があります。

上記のファンドは、原則として為替変動リスクを回避するための為替ヘッジを行いません。信託期間はすべて無期限です。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド』と『たわらノーロード 国内債券』は、日本の債券市場の値動きに連動する投資成果をめざします。

どちらも信託期間は無期限です。

ニッセイ4資産均等型ほか成績

バランスファンド

<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)、eMAXIS バランス(4資産均等型)、たわらノーロード バランス(8資産均等型)、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)、eMAXIS バランス(8資産均等型)、世界経済インデックスファンドの成績表
2017年10月12日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

過去1年の騰落率は新興国資産が堅調だった一方、国内REIT(不動産投資信託)が不振だったので以下のような成績順になっています。

世界経済IF > 4資産均等型 > 8資産均等型

予想成績は信託報酬の引き下げ分(税込)を騰落率に上乗せしたものです。実際には引き下げ分がそのまま単純に騰落率に反映されるとは限りません。

購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。

国内債券

2017年10月12日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

たわらノーロードシリーズも2017年12月30日付で信託報酬の引き下げが予定されています(PDF)。

過去1年の騰落率では、僅差ですが以下のような成績順でした。

たわらノーロード > ニッセイ

予想成績は信託報酬の引き下げ分(税込)を騰落率に上乗せしたものです。実際には引き下げ分がそのまま単純に騰落率に反映されるとは限りません。

まとめ

資産運用の基本は内外の株式と債券への分散投資です。国内外の比率も株式と債券の比率も50%ずつの4資産均等型バランスファンドは一番基本に忠実と言えるかもしれませんね。

長期での運用を考えるなら、少子高齢化の影響が心配される国内よりも海外、特に成長著しい新興国にチャンスを求めるのも一理あるでしょうか。先進国よりもリスクは高いものの新興国の成長を積極的に取り込みたいなら、8資産均等型ほか新興国への投資比率が高いファンドが選択肢になるでしょうね。

国内債券への投資は今の低金利を考えると(※)、信託報酬を負担してまで投資する意味があるのか考えてしまいますよね。教科書的には株式が好調な時に債券が不調なのは当然で、債券は株式が不調な時のクッション役とされています。

債券の値上がりを期待しないのであれば、債券インデックスファンドに代わって預貯金や個人向け国債を積み増すというのも一案でしょうか。

※ 2017年8月末の月報によると、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド』の平均最終利回りは0.09%です。

こぼれ話
イギリスのコンサルティング会社PwCの2050年にかけての主要国のGDP予測では、30年以上先の展望になりますが、1位中国、2位インド、3位米国、4位インドネシア、5位ブラジル、6位ロシア、7位メキシコ、8位日本、9位ドイツ、10位英国と新興国の更なる躍進を予測しています。




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