信託報酬引き下げ競争と債券投信比較 |
信託報酬率の引き下げが予定されている「eMAXIS Slim」シリーズ、「<購入・換金手数料なし>」シリーズ、「たわらノーロード」シリーズそれぞれの債券投信(国内債券、先進国債券)の成績を比較してみました。
信託報酬率の引き下げ一覧
引き下げの詳細は、「eMAXIS Slim」シリーズ(PDF)と「<購入・換金手数料なし>」シリーズ(PDF)と「たわらノーロード」シリーズ(PDF)のニュースリリースで確認できます。
「eMAXIS Slim」シリーズは先月、国内株式と先進国株式を引き下げたばかりなのですが、ライバルに対抗して更なる値下げを実施しています。
上記の表の投信はすべてノーロード(購入時手数料なし)です。『たわらノーロード 新興国株式』のみ解約時の信託財産留保額(0.3%)が設定されています。
投信の特徴は?
『eMAXIS Slim 国内債券インデックス』ほか競合する投信は、日本の債券市場の値動き(NOMURA-BPI総合)に連動する投資成果をめざします。2017年9月末の月報によると債券の最終利回りは0.16%です。平均残存年数は9.79年です。
『eMAXIS Slim 先進国債券インデックス』ほか競合投信は、日本を除く先進国の債券市場の値動き(シティ世界国債インデックス、除く日本、円換算)に連動する投資成果をめざします。
為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行いません。
『eMAXIS Slim 先進国債券インデックス』2017年9月末月報2ページより |
2017年9月末の月報によると債券の最終利回りは1.41%です。平均残存年数は8.43年です。
今回取り上げた投信の信託期間は無期限です。
投信の成績を比較すると?
2017年11月9日現在 信託報酬は引き下げ前のものです 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
インデックス投信の過去1年の騰落率は国内債券が若干のマイナスなのに対し、先進国債券は堅調です。
外国債券は良くも悪くも為替相場の影響が大きいですよね。
まとめ
「eMAXIS Slim」シリーズ、「<購入・換金手数料なし>」シリーズ、「たわらノーロード」シリーズ、いずれも低コストなインデックス投信なので、運用目標の指数を同じくする投信間で成績に目立った差異は見受けられません。しいて言えば国内債券の銘柄数(2017年9月末現在)が「eMAXIS Slim」が833銘柄、「たわらノーロード」が410銘柄なのに対して、「<購入・換金手数料なし>」は36銘柄と極端に少ないのに驚かされます。
指数との連動性がやや気になりますが、独自のクオンツモデルを利用してポートフォリオを構築しているそうなのでコストを抑えるための工夫なのかもしれませんね。
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