※ 記事の最後に運用が始まったばかりの『野村つみたて外国株投信』も含めた世界株式インデックスファンドの成績比較表を追記しました。
金融庁のEDINETに提出された書類によると、日本を除く世界各国の株式に投資可能な『野村つみたて外国株投信』（PDF）が新しく設定されるようです。
『野村つみたて外国株投信』の成績は設定前で未知数なので、既存の全世界株式インデックスファンドの成績を、先進国株式や新興国株式のインデックスファンド、株式比率が高めのバランスファンド（『世界経済インデックスファンド（株式シフト型）』）と比較してみました。
野村つみたて外国株投信の特徴
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| 購入時や換金時の手数料なし EDINET提出書類の内容は変更される場合もあります |
『野村つみたて外国株投信』の販売会社は野村証券、SBI証券、新生銀行などが予定されています。2017年12月8日現在、マネックス証券や楽天証券なども追加されました（全10社）。
マザーファンドを共有すると思われる野村インデックスファンドの『Funds-i 外国株式』と『Funds-i 新興国株式』の2017年8月末の月報を参考にするなら、先進国（除く日本）の1,334銘柄と新興国の842銘柄を合わせた2,176銘柄に投資することになります。
投資信託1本で世界各国の株式に手軽に投資できるのは魅力的ですよね。
eMAXIS 全世界株式インデックスほか成績
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| 2017年9月22日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
『eMAXIS 全世界株式インデックス』と『三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド』の2つが、『野村つみたて外国株投信』と同じくMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス（除く日本）に連動する運用成果をめざす投資信託です。
上の表からも見て取れるように、新興国株式インデックスファンドのほうが先進国（外国）株式インデックスファンドよりも値動きが荒いです。
ただし今のところ、全世界株式インデックスファンドに占める新興国株式の比率は12％前後（2017年8月末現在）にとどまるので、運用成績に与える影響は比較的小さめです。
まとめ
つみたてNISA（金融庁リーフレットPDF）の非課税期間は20年です。20年の間には中国が世界一の経済大国になっているかもしれませんし、インドが日本を抜き世界3位の経済大国になるのではとも言われています。世界経済における新興国の存在感は、ますます大きくなっているでしょうね。そう考えると、長期で投資するなら新興国をやはり無視できませんよね。
全世界株式インデックスファンドは投資信託一本で世界各国の株式に手軽に投資できるメリットがある一方、自分で先進国と新興国の割合を調整できないデメリットもあります。
『野村つみたて外国株投信』は先進国だけでなく新興国も投資対象にしながら信託報酬が低廉（年率で税抜0.19％）なのは嬉しいですよね。
新規設定の投資信託だけに投資資金がちゃんと集まるのか、やや不安もありますが、つみたてNISAでは投資可能な商品が厳選されていますから、埋もれてしまう可能性は少ないでしょうか。
こぼれ話
イギリスのコンサルティング会社PwCの2050年にかけての主要国のGDP予測では、30年以上先の展望になりますが、1位中国、2位インド、3位米国、4位インドネシア、5位ブラジル、6位ロシア、7位メキシコ、8位日本、9位ドイツ、10位英国と新興国の更なる躍進を予測しています。
追記
2017年10月2日に運用が始まったばかりの『野村つみたて外国株投信』の出足の成績をほかの世界株式インデックスファンドと比較してみました。
日本を含まないものと日本を含むものがある点に注意してください。
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| 2017年10月13日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
『三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド』は新興国株式部分が先物のみで構成されているため（2017年9月末現在）、ベンチマークとの連動に若干不利な面があるかもしれません。
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は実質的な投資対象である海外ETFを通じて中小型株も幅広くカバーしています。
・つみたてNISA対象投信比較『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』『野村つみたて外国株投信』
・『EXE-i つみたてグローバル（中小型含む）株式ファンド』の出足の成績を楽天・全世界株式や野村つみたて外国株と比較
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