『EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド』の出足の成績を楽天・全世界株式や野村つみたて外国株等と比較

2017年12月13日水曜日

全世界株式

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EXE-i つみたてグローバル株式の出足は?
EXE-i つみたてグローバル株式の出足は?

※ 記事を更新し、比較の対象に『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』追加(2018年5月12日)。

2017年12月6日に設定された『EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド』(SBIアセットマネジメント)の出足の成績を競合する全世界株式インデックス投信と比較してみました。

比較の対象は『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』、『全世界株式インデックス・ファンド』、『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』、『野村つみたて外国株投信』、『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』です。

すべて金融庁の発表したつみたてNISAの対象商品に入っています。

EXE-i つみたてグローバル株式ほか特徴は?

EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド』と『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、日本を含む全世界の株式を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

同指数は先進国や新興国市場を含む47ヵ国で構成されています。

どちらの投資信託も海外ETFを実質的な投資対象にしています。

EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドと楽天・全世界株式インデックス・ファンドの投資対象ファンドと組入銘柄数
シュワブは2018年4月13日現在 SPDRは同年4月12日現在
バンガードは同年2月末現在

EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド』は、3つのETFを通じて世界の大型株から小型株まで合わせて5,138銘柄を組み入れています。

EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド 組入上位国・地域・銘柄
2018年3月末月報より

ベンチマークの指数「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」を用いて算出した年間騰落率は、下の図表の通りです。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスの年間騰落率
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスの年間騰落率
※ファンドの騰落率は設定前のためベンチマークの指数を用いて算出
交付目論見書4ページより引用

「ファンドと他の代表的な資産クラスとの騰落率の比較」は、上記期間の各月末における直近1年間の騰落率の平均・最大・最小を比較したものです。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、『バンガード・トータル・ワールド・ストックETF』を通じて、世界の大型株から小型株まで合わせて7,960銘柄を組み入れています(2018年2月末現在)。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド 組入上位10ヵ国と組入上位10銘柄
2018年2月末現在(同年3月末月報より)

全世界株式インデックス・ファンド』は、日本を含む世界の株式を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

同指数は、日本を含む先進国と新興国合せて47ヵ国の大型株と中型株2,495銘柄で構成されています(2018年3月末現在)。

『全世界株式インデックス・ファンド』(SSAG)組入上位国・地域・組入上位5銘柄
2017年11月末現在(第1期運用報告書より)

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』は、日本を含む先進国と新興国の株式市場の値動きに連動した投資成果をめざします。

「TOPIX(東証株価指数)」※1、「MSCIコクサイ インデックス」(円換算ベース)※2、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)」※3を均等に組み合わせた合成指数がベンチマークです。

※1は東証一部上場の全銘柄を対象にした指数、※2と※3は大型株と中型株を対象にした指数です。3つ合せると47ヵ国をカバーしています。

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) 組入上位10ヵ国と組入上位10銘柄
2018年4月末月報より

野村つみたて外国株投信』と『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』は、日本を除く世界の株式を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

同指数は、日本を除く先進国と新興国合せて46ヵ国の大型株と中型株2,174銘柄で構成されています(2018年3月末現在)。

野村つみたて外国株投信 国・地域別配分と組入上位10銘柄
2018年3月末月報より

今回取り上げた投資信託は、為替リスクを回避するための為替ヘッジを原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。

EXE-i つみたてグローバル株式ほか成績比較

EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、全世界株式インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)、野村つみたて外国株投信の成績比較表
2018年5月11日現在
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。「つみたてNISA」では投資信託の購入時手数料は無料です(ETFを除く)。

同じ全世界株式インデックス投信でも日本を含むもの含まないものがある点に注意してください。

2017年12月6日の設定からまだ日が浅いものの、『EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド』は、ライバルとほぼそん色のない成績になっています

2018年3月末の月報を見ると、過去1カ月のベンチマークとの乖離は+0.22%と設定当初よりは落ち着いてきているようです。

まとめ

投資信託一本で世界各国の株式に手軽に分散投資できる世界株式インデックスファンドは、つみたてNISAの有力候補ですよね。

つみたてNISAをきっかけに低コストな投資信託の新規設定が相次いでいるのは歓迎したいです。その一方で運用実績に乏しいのが悩みどころでしょうか。途中で繰上償還されては困りますし。

販売会社がSBI証券のみだった『EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド』ですが、2018年5月11日より楽天証券でも取り扱いが始まりました。

楽天証券「つみたてNISA取扱商品」株式とバランス型に分類し信託報酬の安い順に並び替えてみました

オーソドックスに先進国株式インデックスファンドを中心にすべきか、世界株式インデックスファンドで分散を徹底すべきか迷っています。

とりあえず先進国株式インデックスファンド等への投資を継続しつつ、1年くらい新規ファンドの様子を見てから慎重に判断するという手もあるでしょうか。

eMAXIS Slim 先進国、国内、新興国株式の組み合わせを楽天やEXE-iつみたて等の全世界株式と比較




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