楽天・全世界株式やEXE-iつみたてグローバル（中小型含む）株式をセゾン資産形成の達人と比較 アクティブ運用の投信でも下落基調の株式市場には逆らえない？

長期の積立投資では目先の値動きに一喜一憂すべきではない？

※ 記事を更新しました（2018年3月29日）。

日本を含む全世界株式インデックスファンドの特徴と実績を、アクティブ運用の『セゾン資産形成の達人ファンド』と比較してみました。

取り上げる全世界株式インデックスファンドは『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と『EXE-i つみたてグローバル（中小型含む）株式ファンド』です。

投資信託の特徴は？

『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と『EXE-i つみたてグローバル（中小型含む）株式ファンド』は、日本を含む世界の株式を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」（円換算ベース）に連動する投資成果をめざします。

同指数は先進国や新興国市場を含む47ヵ国で構成され、大型株から小型株まで幅広くカバーしています（2018年2月末現在）。

2018年1月末現在

2018年2月末現在

『セゾン資産形成の達人ファンド』は、投資対象ファンドを通じて主として海外及び日本の株式に幅広く分散投資します。株式市場の過熱により有望な投資先がないと判断した場合は、債券にも投資する場合があります。

投資先ファンドの選定は企業分析をしっかり行っていること、長期的な視点で運用されていること、手数料が適正なことを条件としています。適格機関投資家限定のファンドにも投資しています。

2018年1月末現在

今回取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。

投資信託の運用実績は？

2018年3月28日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は2017年9月29日設定、『EXE-i つみたてグローバル（中小型含む）株式ファンド』は2017年12月6日設定と、どちらも運用開始からまだ日が浅いです。

米国の長期金利の上昇やトランプ米大統領の惹起する貿易摩擦への警戒感から株式市場は下落しています。株式市場が下落基調の時は、アクティブ運用の投資信託といえども、騰落率がマイナスになるのを避けるのは難しいようです。

まとめ

長期の積立投資では目先の値動きに一喜一憂すべきではないとよく言われますが、株式市場が大きく下落したとニュースで聞いたりすると、どうしても先行きが不安になってしまいますよね。

下の図表は、金融庁の資料「導入直前！「つみたてNISA」の制度説明」（PDF）の7ページから引用したものです。

金融庁「導入直前！「つみたてNISA」の制度説明」7Pより http://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20170614-2/13.pdf 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

保有期間が5年と20年の場合を比べると、長期の積立・分散投資のほうが元本割れする可能性が低くなる傾向にあることがうかがえます。

下落基調の時にあわてて売却したり積立を中断したりすると、回復のチャンスやお買い得な時期を逃すことになり、結果として長期投資の効果が発揮されにくくなってしまうことも考えられますよね。

長期の積立・分散投資が前提なら、含み損が予想される時は思い切って口座を見ないというのも一案かもしれませんね（苦笑）。




こぼれ話
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』（楽天投信投資顧問）は、SBI証券、岡三オンライン証券、カブドットコム証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券、ソニー銀行などで販売されています。

『EXE-i つみたてグローバル（中小型含む）株式ファンド』（SBIアセットマネジメント）の販売会社は、2018年3月29日現在、SBI証券のみとなっています。

『セゾン資産形成の達人ファンド』（セゾン投信）は、直販のほか、ゆうちょ銀行、楽天証券の個人型確定拠出年金（iDeCo）などでも販売されています。

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