『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』や『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の急落局面を含む騰落率をバランスファンドと比較してみました。
比較の対象は『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』、『野村6資産均等バランス』、『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』です。
すべて、つみたてNISA対象商品です。つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度(金融庁)です。
楽天・全世界株式/全米株式とバランスファンドの特徴
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))』(楽天投信投資顧問)は、日本を含む世界の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税込0.202%程度です。
『楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))』(楽天投信投資顧問)は、米国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.162%程度です。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』(ニッセイAM)は、日本と先進国の株式および債券に分散投資します。
運用管理費用(年率)は税込0.154%です。
『野村6資産均等バランス』(野村AM)は、日本と先進国の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。
運用管理費用(年率)は税込0.242%です。
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』(三菱UFJ国際投信)は、日本と先進国と新興国の株式および債券、日本と先進国のREITに分散投資します。
運用管理費用(年率)は税込0.154%以内です。
今回、取り上げた投資信託は、原則として外貨建資産の為替ヘッジは行いません。信託期間は、すべて無期限です。
楽天・全世界株式/全米株式とバランスの成績(チャートと騰落率)
下のチャートは『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』および『楽天・全米株式インデックス・ファンド』設定来4年7ヵ月強の期間(2017年9月29日~2022年5月2日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
騰落率の比較は下の表の通りです(2022年5月2日現在)。
急落局面の下落率は2020年2月21日~同年3月24日の数字と2018年10月2日~同年12月25日の数字、設定来の騰落率は4年7ヵ月強の数字です。
急落局面での下落率は債券を含むバランスファンドのほうがやはり控えめでした。2018年の急落局面では国内REITが堅調でしたが、2020年のコロナ・ショックでは株式だけでなくREITも大きく値下がりしました。
・新型コロナウイルス感染拡大を受けた各資産の値動き(日興AM)
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、投資信託一本で先進国だけでなく新興国を含む世界各国の株式に幅広く投資できます。
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』は、世界経済の中心である米国の株式を大型株から小型株まで網羅しています。
どちらも魅力的な投資信託ですが、債券を含まない分、バランスファンドに比べると良くも悪くも値動きは大きめです。
コロナ禍の世界的な金融緩和の恩恵もあり株式を対象にしたインデックスファンドが少し前までは非常に好調(バブル?)でしたが、リスク(収益のぶれ幅)を抑えたいなら債券を含むバランスファンドも選択肢に入るかもしれませんね。
直近は米国などの利上げ観測で債券価格も下落しているものの、将来的にはインカムゲイン(利子収入)の改善が見込まれます。
リーマン・ショックを含む期間の年間リターン
下のグラフは、全世界株式とバランスファンドに準拠したポートフォリオの年間リターン(最大上昇時・平均値・最大下落時)を示しています(野村AM「投信アシスト」より)。参考までに先進国株式も加えています。資産運用には好不調の波がつきものですから、無理な背伸びをしないことも大事ですよね。
世界的な金融危機だったリーマン・ショックを含む2003年3月31日から2022年3月31日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。○は年間リターンの平均値です。
売買手数料、税金等の費用は考慮していません。過去のデータは将来の運用成果を保証するものではありません。
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