バランスファンドにつみたてNISAで毎月3.3万円強(33,333円)ずつ積立投資をしたら今いくらになっているのか確認してみました。
取り上げるのは『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』、『同(6資産均等型)』、『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』、『世界経済インデックスファンド』です。
参考までに『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』とも積立投資の成績を比べてみました。
2022年8月末時点での成績をまとめています。
つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度(金融庁)です。
バランスファンドほか特徴
4資産均等型
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』(ニッセイAM)は、日本と先進国の株式および債券に分散投資します。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税込0.154%です。
6資産均等型
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)』(ニッセイAM)は、日本と先進国の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。運用管理費用(年率)は税込0.1749%です。
8資産均等型
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』(三菱UFJ国際投信)は、日本と先進国と新興国の株式および債券、日本と先進国のREIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。運用管理費用(年率)は税込0.154%以内です。
世界経済インデックスファンド
『世界経済インデックスファンド』(SMTAM)は、日本と先進国と新興国の株式および債券に分散投資します。各地域のGDPシェアの変化に応じて、原則として年1回地域別構成比の見直しを行う場合があります。運用管理費用(年率)は税込0.55%です。解約時の信託財産留保額(0.1%)が設定されています。
全世界株式インデックスファンド
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』(楽天投信投資顧問)は、日本を含む世界の株式市場に連動する投資成果をめざします。運用管理費用(年率)は税込0.202%程度です。
今回、取り上げた投資信託は、原則として外貨建資産の為替ヘッジは行いません。信託期間は無期限です。
バランスファンドほか積立投資(月3.3万円強)の成績
積立投資の運用実績(チャートと評価額)
つみたてNISAのスタートした2018年1月から毎月1日を積立日に設定しています(注文が成立する約定日は翌営業日)。1日が休日の場合は後ずれします。下のチャートは毎月3.3万円強(33,333円)ずつ積み立てた場合の元本と評価額の推移を示しています(2018年1月5日~2022年8月31日)。
各年月の元本と評価額は約定日の数字ですが、最新月のみ2022年8月31日時点の数字です。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』、『同(6資産均等型)』、『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の積立投資の成績の詳細は下の表の通りです。
2020年のコロナショックでは株式以上にREIT(不動産投資信託証券)が大きく下落しました。6資産均等型と8資産均等型に含まれるREITの値動きの大きさには注意が必要かもしれませんね。
『世界経済インデックスファンド』と『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の積立投資の成績の詳細は下の表の通りです。
債券を含むバランスファンドに比べ、全世界株式インデックスファンドはやはり良くも悪くも値動きが大きいですね。その分、預貯金や個人向け国債などの安全資産を厚めに持っておきたいところでしょうか。
つみたてNISAの始まった2018年1月から4年8ヵ月弱の積立投資(毎月3.3万円強)の評価額は、2022年8月31日現在、187万円弱(1,866,648円)の投資額に対して以下の通りです。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』
2,205,715円(+339,067円/+18.16%)
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)』
2,273,497円(+406,849円/+21.80%)
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』
2,236,015円(+369,367円/+19.79%)
『世界経済インデックスファンド』
2,244,339円(+377,691円/+20.23%)
参考)『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』
2,616,938円(+750,290円/+40.19%)
リーマン・ショックを含む期間の年間リターン
下のグラフはバランスファンドと全世界株式インデックスファンドに準拠したポートフォリオの年間リターン(最大上昇時・平均値・最大下落時)を示しています(野村AM「投信アシスト」より)。資産運用には好不調の波がつきものですから、無理な背伸びをしないことも大事ですね。
世界的な金融危機だったリーマン・ショックを含む2003年3月31日から2022年7月29日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。○は年間リターンの平均値です。
売買手数料、税金等の費用は考慮していません。過去のデータは将来の運用成果を保証するものではありません。
つみたてNISAのポイント
つみたてNISAでは2042年まで毎年40万円×20年間の非課税投資枠が設定されます。10万円の利益が出たら2万円強(20,315円)、100万円の利益が出たら20万円強(203,150円)の税金が通常かかりますが、それが非課税になるのは大きいですよね。
「つみたてNISA早わかりガイドブック」(金融庁)では、保有期間5年の場合と20年の場合を比較し、「資産や地域を分散した積立投資を長期間続けることで、結果的に元本割れする可能性が低くなる傾向があります」(6ページより)と積立・分散投資の長期間にわたる継続の重要性を訴えています。
上のグラフは、1985年から2020年の各年に毎月同額ずつ国内外の株式・債券の買付けを行ったものです。各年の買付け後、保有期間が経過した時点での時価をもとに運用成果(年率)を算出しています。
マーケットが動揺して基準価額が下がっている時は、より多くの口数を購入できるチャンスでもあります。粘り強く積み立てを継続したいです。
市場が荒れ模様のときでも冷静な判断力を保つためには生活防衛資金の備えも欠かせませんよね。
つみたてNISAが、ゆっくりとではあれ着実な資産形成の一助になるといいですね。
・NISA制度改正(つみたてNISA 5年延長/一般NISAは新・NISAへ見直し)のポイントを財務省や金融庁の資料から簡単にまとめてみました
・資産「2000万円」づくり 手堅い投信の長期積み立て(NIKKEI STYLE)
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