基準価額が下落し評価額が減少しても、市場に居続ける理由とは?
主だったインデックスファンドの成績と2022年4月末現在のNISA・iDeCo・特定口座の評価額および損益を確認してみました。
全世界株式、先進国株式、米国株式、国内株式、新興国株式の成績
インデックスファンドの基準価額の推移(チャート)
下のチャートは過去1年間の基準価額の推移(2021年4月末~2022年4月末/月末ベース)です。起点の基準価額を1万円に統一しています。インデックスファンドの騰落率
下のグラフは4月の騰落率(前月末比)と過去1年の騰落率(前年同月末比)です(2022年4月28日現在)。米国の利上げ加速に対する警戒感から株式市場は急落しています。中国のロックダウンも、中国の景気悪化だけでなく世界的な供給網(サプライチェーン)の混乱が予想され、懸念材料となっているようです。
円安で緩和されてはいますが、投資信託の基準価額も下落しています。
・米長期金利は一時3%に急接近 FRBの引き締め加速は織り込み、今後もみあいへ(三井住友DSAM)
・中国リスクへの警戒を強める株式市場(三井住友DSAM)
その一方で21世紀に入って以降も9.11同時多発テロやリーマン・ショック、チャイナ・ショック、米中対立激化、コロナ・ショックなど様々な危機に直面してきたものの、株価はすべて乗り越えてきたとの指摘もあります。
・幾度となく危機を乗り越えてきた株式市場(PDF/野村AM)
長期目線で企業の成長に期待したいですね。
NISA・iDeCo・特定口座の評価額と損益(合算)
資産配分と評価額および損益
ほかにETFも少額保有しています(米国株 13,228円)。
2022年3月末に比べると76万円くらい評価額が減っています。株式市場が軟調なので、しばらくは毎月の積立にも関わらず評価額は減少が続きそうですね(苦笑)。
その分、口数を増やすチャンスだと思って気長に回復局面を待ちたいです。
非課税口座の評価額および損益は下の表の通りです。
NISAのしくみや活用法は、金融庁の「NISA特設ウェブサイト」にまとめられています。iDeCoについては、国民年金基金連合会の「イデコ公式サイト」が参考になります。かんたん税制優遇シミュレーションでiDeCoに加入した場合の税負担の軽減額を確認できます。
目先の不安にかられて逃げ出すと反発局面を取り逃す恐れも
株式市場が荒れ模様だと、一旦リスク資産を現金化して時期を見て投資を再開するのはどうだろうと、つい考えてしまいますが……。日興アセットマネジメントによれば、タイミングを見計らって短期売買を繰り返して株価が大きく上昇する日のリターンを取り逃すよりは、株式市場に居続けたほうが長い目で見れば安定した資産運用につながるのではないかとのこと。
・長期投資のススメ ~「Stay Market」の重要性~(日興AM)
世界株式の過去およそ20年間の価格推移(グラフ左)を 1.株式市場に居続けた場合と 2.各年において日次リターンが最も高い1日(合計20日分)を除いた場合で比較すると、後者ではわずか20日分のリターンを取り逃した結果、運用成果はおよそ半分程度にまで落ち込んでいます。
また世界株式の投資期間別リターン(グラフ右)を見ると、投資期間が長くなるほどリターンがマイナスになる割合が減少しています(1年間 約24% → 5年間 約14% → 10年間 約1%)。
冷静な判断力を保つためには預貯金等の安全資産や生活防衛資金の備えも欠かせませんよね。
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