『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の特徴や運用実績をeMAXIS Slimの組み合わせ(先進国株式8:国内株式1:新興国株式1)と比較してみました。
eMAXIS Slimの組み合わせは、おおむね株式市場の時価総額比にならっています。1%単位で正確に反映するのは現実的でないため、ざっくりした比率にしています。
ちなみに『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の資産配分比率は先進国株式80.5%:日本株式7.3%:新興国株式12.2%です(2019年12月末時点)。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)ほか特徴
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(三菱UFJ国際投信)は、日本を含む世界の株式を対象にした「MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。ベンチマークの指数は世界49ヵ国(先進国23ヵ国と新興国26ヵ国)の大型株と中型株3,050銘柄で構成されています(2019年12月末)。世界の投資可能な市場時価総額の85%をカバーしています。
MSCI ACWI 業種別構成比と国別構成比 2019年12月末現在 |
「MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)」は先進国株式(「MSCI ワールド・インデックス」)と新興国株式(「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」)に分けられます。
先進国株式のうち日本を除いた指数が「MSCIコクサイ インデックス」で、日本株式を対象にした指数は「MSCI ジャパン・インデックス」です。
2019年12月末現在 |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、「MSCIコクサイ インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
ベンチマークの指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国の大型株と中型株で構成されています。
MSCIコクサイ インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2019年12月末現在 |
『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』(三菱UFJ国際投信)は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にした「TOPIX(東証株価指数)」に連動する投資成果をめざします。
TOPIX(東証株価指数) 業種別構成比 2019年12月末現在 |
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
ベンチマークの指数はアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の26か国の大型株と中型株で構成されています。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2019年12月末現在 |
合計4,885銘柄 2019年12月末現在 |
今回、取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)ほか運用実績
下のチャートは、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』設定来1年3ヵ月弱の期間(2018年10月31日~2020年1月29日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』とeMAXIS Slimの組み合わせ(先進国株式8:国内株式1:新興国株式1)の折れ線グラフは、ほぼ重なっています。
基準価額の推移 過去の実績は将来を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2020年1月29日現在)。
調整局面の下落率は2018年11月8日~同年12月25日の数字、設定来騰落率は1年3ヵ月弱の数字です。
2020年1月29日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の運用管理費用(信託報酬)はeMAXIS Slimの組み合わせ(先進国株式8:国内株式1:新興国株式1)よりわずかに低廉で、運用実績も見劣りしていません。
まとめ
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は、投資信託一本で世界各国の株式に投資できる手軽さが魅力です。純資産総額も先に設定された『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』を追い抜くなど順調に成長しています。
・『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の純資産総額が同(除く日本)を追い抜く 日本の有無で運用実績に差はある?
地域別の構成比にこだわりたい場合(国内外の比率を半分ずつにしたい、成長期待の高い新興国の比率を増やしたい、リタイアが近づいてきたら値動きの大きい新興国を外したいなど)には、個別に組み合わせたほうが自分で比率を調整できて便利でしょうね。
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