設定から約2年4ヵ月が経過した『楽天・全米株式インデックス・ファンド』と『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の特徴や運用実績を先進国株式インデックスファンドと比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』です。今回、取り上げた投資信託は、すべてつみたてNISA対象商品です。
つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。制度の詳細については金融庁のWEBサイトで解説されています。
楽天・全米株式、楽天・全世界株式、先進国株式の特徴
『楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税込0.162%程度です。
2019年11月末現在(同年12月末月報より) |
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))』(楽天投信投資顧問)は、世界の株式市場を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
ベンチマークの指数は先進国と新興国合せて49ヵ国の大型株・中型株・小型株で構成されています。世界の株式市場の時価総額のうち98%以上をカバーしています。
運用管理費用(年率)は税込0.222%程度です。
2019年11月末現在(同年12月末月報より) |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド 2019年11月末現在(同年12月末月報より) |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
ベンチマークの指数は先進国22ヵ国の大型株と中型株で構成されています。
運用管理費用(年率)は税込0.10615%以内です。
2019年12月末月報より |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 2019年12月末月報より |
今回、取り上げる投資信託は原則として為替ヘッジは行いません。信託期間は無期限です。
楽天・全米株式、楽天・全世界株式、先進国株式の運用実績
下のチャートは、設定来およそ2年4ヵ月間の期間(2017年9月29日~2019年1月29日)で基準価額の推移を比べたものです。起点の基準価額を1万円に統一しています。貿易摩擦や景気減速懸念などにより株価の変動が激しくなっていて、投資信託の基準価額の変動幅も大きくなっています。
基準価額の推移 2017年9月29日~2019年1月29日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2020年1月29日現在)。
調整局面での下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字、設定来騰落率は約2年4ヵ月間の数字です。
2020年1月29日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
近年は好調な米国株式ですが、割高感を懸念する声も聞かれます。
・ピクテ投信投資顧問「2020年の投資環境見通し」(WEB)
・J.P.モルガン「期待リターン(2020年版)」「主要ポイント」(PDF)
つみたてNISAで推奨されているような長期の積立投資の場合、基準価額が低迷しているときこそ割安に投資するチャンスでもあります。
米国企業への集中投資であれ、王道の国際分散投資であれ、市場が荒れ模様なときに回復を信じて投資を続けられるかがポイントでしょうね。
楽天・全米株式、楽天・全世界株式、先進国株式の積立投資の成績
つみたてNISAのスタートした2018年1月から毎月1日を積立日に設定しています(約定日は翌営業日)。1日が休日の場合は後ずれします。楽天・全米株式インデックス・ファンド
過去の実績は将来を保証するものではありません |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
過去の実績は将来を保証するものではありません |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
過去の実績は将来を保証するものではありません |
つみたてNISAのスタートした2018年1月から2年強の積立投資(毎月1万円)の評価額は、2020年1月29日現在、25万円の投資額に対して以下の通りです。
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』
290,416円(+16.17%)
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』
278,033円(+11.21%)
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』
285,249円(+14.10%)
おすすめ記事
米国株式および先進国株式とバランスファンドの比較は下の記事を参考にしてください。・IMFは米国経済の減速を予想 バランスファンドで弱気相場に備える? 米国株式や先進国株式インデックスファンドの一部を8資産均等型などのバランスと入れ替えるのはあり?
全世界株式と国内債券の組み合わせについては下の記事を参考にしてください。
・【インデックス投資】全世界株式に国内債券を組み合わせてリスクを低減 全世界株式70~30%:国内債券30~70%で実績を比較・評価
【楽天Kobo】米中ハイテク覇権のゆくえ【電子書籍】[ NHKスペシャル取材班 ]
【Amazon】中国新興企業の正体【電子書籍】[ 沈 才彬 ]
ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログ
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログ
ブログ村 米国株
米国株が話題のブログ
0 件のコメント:
コメントを投稿