※ 記事を更新しました(2018年3月27日)。
米中貿易摩擦への警戒感から世界中で株価が下落しています。逆風下での全世界株式インデックスファンドの成績を比べてみました。
比較の対象は『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』、『EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド』、『全世界株式インデックス・ファンド』、『野村つみたて外国株投信』です。
4つの投資信託とも金融庁の発表したつみたてNISAの対象商品に入っています。
全世界株式投信の特徴は?
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』(楽天投信投信顧問)と『EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド』(SBIアセットマネジメント)は、日本を含む全世界の株式を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。同指数は先進国や新興国市場を含む47ヵ国で構成されています。
どちらの投資信託も海外ETFを実質的な投資対象にしています。
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の投資対象である『バンガード・トータル・ワールド・ストックETF』は、大型株から小型株まで幅広く8,001銘柄に投資しています(2018年2月末現在)。
2018年2月末現在 カナダの順位と比率はバンガード社のHPの記載のまま いずれ訂正されるかもしれません |
『EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド』は、3つのETFを通じて大型株から小型株まで4,959銘柄を組み入れています(2018年3月中旬現在)。
2018年2月末現在 |
『全世界株式インデックス・ファンド』(ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ)は、日本を含む世界の株式に投資します。
ベンチマークの「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」は、日本を含む先進国と新興国合せて47ヵ国の大型株と中型株2,494銘柄で構成されています(2018年2月末現在)。
2017年11月末現在 |
『野村つみたて外国株投信』(野村アセットマネジメント)は、日本を除く世界の株式に投資します。
ベンチマークの「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」は、日本を除く先進国と新興国合せて46ヵ国の大型株と中型株2,173銘柄で構成されています(2018年2月末現在)。
2018年2月末現在 |
今回取り上げた投資信託は、為替リスクを回避するための為替ヘッジを原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
全世界株式投信の成績比較
2018年3月26日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。「つみたてNISA」では投資信託の購入時手数料は無料です(ETFを除く)。
同じ全世界株式インデックス投信でも日本を含むものと含まないものがある点に注意してください。
一般的に大型株より中小型株のほうが良くも悪くも値動きが大きいと言われています。
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』のマイナス幅が一番大きく、その次が『EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド』だったのは、それらの投資信託が幅広い銘柄を網羅していることも一因かもしれませんね。
まとめ
投資信託一本で世界各国の株式に手軽に分散投資できる世界株式インデックスファンドは、つみたてNISAの有力候補ですよね。ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの『全世界株式インデックス・ファンド』は信託報酬が超低廉なライバルに比べるとやや割高ですが、運用実績自体はライバルに見劣りしません。
ただし、つみたてNISAは長期投資ですから、純資産総額の伸びが見劣りする投資信託は途中で繰上償還されてしまう可能性を考えると、なかなか選択肢に上がりにくい面もありますよね。
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、全世界株式投信の中では純資産総額の伸びに勢いがあり安心感があるでしょうか。値動きが比較的大きめなのは留意点かもしれませんね。
・株価下落時の楽天・全世界株式、全米株式の騰落率を8資産均等型や世界経済インデックスファンド等のバランス投信と比較
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