※ 記事を更新しました(2018年5月31日現在)。
株式市場に逆風が吹いている今、リスクに対する収益の最大化をねらう『たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略』の特徴と実績を、競合と比較しながら簡単にまとめてみました。
比較の対象は、低リスク高リターンをうたった『ひとくふう先進国株式ファンド』や、通常のインデックスファンドである『たわらノーロード 先進国株式』と『たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>』です。
先進国株式低ボラティリティ高配当戦略ほか特徴は?
『たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略』は、日本をのぞく先進国の株式が対象で、インカム水準等に着目した独自の定量モデルを活用して投資効率(リスク調整後リターン)の向上をめざします。2018年4月末月報より |
『ひとくふう先進国株式ファンド』は、日本をのぞく先進国の株式が対象で、株価が割安で上昇傾向にある銘柄に投資し、リスク調整後のリターンを高める運用をめざします。
2018年4月末月報より |
『たわらノーロード 先進国株式』と『たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>』は、日本をのぞく先進国の株式を対象にしたMSCIコクサイ・インデックスに連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。
後者は為替リスクを軽減するため為替ヘッジを行います。
2018年4月末月報より |
今回取り上げた投資信託の信託期間は、すべて無期限です。
先進国株式低ボラティリティ高配当戦略ほか費用
『たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略』は、競合する投資信託よりコストが高めになっています。
運用期間が短いので比較の対象にしませんでしたが、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の運用管理費用は年率で税抜0.1095%とさらに低廉です。
先進国株式低ボラティリティ高配当戦略ほか成績比較
2018年5月30日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
上記の期間では、『たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略』は、ライバルに対して劣後が目立ちます。
まとめ
長期金利が上昇している場面では高配当銘柄の魅力は相対的に薄れますから、『たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略』の運用実績がさえないのも、ある程度はやむを得ないでしょうか。ただし、運用管理費用(信託報酬)以上に実質コストがかさんでいる点は要注意かもしれませんね。
『たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略』だけでなく、運用管理費用が比較的低廉に見えた『ひとくふう先進国株式ファンド』も信託報酬以外の諸経費がかさんでいて実質コストがかなり高めです。
株式市場が荒れ模様なのは残念ですが、課税口座では投資信託の基準価額が値下がりして含み益が少なくなれば、その分、売却時の税負担額も減りますから、投資信託の整理(乗り換え)するチャンスとして生かすのもありでしょうね。
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