※ 記事を更新しました(2018年5月29日)。
日本を含む世界のロボティクス関連企業に投資する『iTrustロボ』(ピクテ)の特徴と運用成績を簡単にまとめてみました。
『たわらノーロード 先進国株式』や『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』といったインデックスファンドと比較しています。
iTrustロボほかファンドの特徴
『iTrustロボ』 国別構成比と業種別構成比 2018年4月末現在 |
アクティブ運用の『iTrustロボ』は、新たな成長産業として期待されるロボティクス関連分野の株式に投資します。特定の銘柄、国や通貨に集中せず分散投資を基本としリスク分散を図ります。
ロボティクス関連企業とは、製造、輸送、医療・サービス等の各分野において人の代替や効率化に貢献するロボット関連技術、部品、人工知能(AI)等に携わる企業をさします。
2018年4月末の月報によると組入銘柄は54銘柄で、そのうち組入上位10銘柄は下記の通りです。
1.シーメンス(ドイツ)ファクトリーオートメーション(生産自動化)、発電所の設計・建設、医療機器など
2.アルファベット(米国)ウェブベースの検索、広告、地図など(グーグル)の他に人工知能(AI)や自動運転の研究・開発も
3.ファナック(日本)ファクトリーオートメーション(生産自動化)などを提供
4.インテュイティブサージカル(米国)内視鏡機器を制御する手術システムなど医療分野のロボットに関する技術や商品を開発
5.クアルコム(米国)自社開発の無線通信規格(CDMA)ライセンスを所有する無線通信機器メーカー
6.キーエンス(日本)光学・磁気センサーなど検出・計測制御機器の専門メーカー
7.ロックウェル・オートメーション(米国)世界に向け工業用自動動力装置や制御機器などを提供
8.シノプス(米国)電子機器、半導体などの設計作業を自動化し支援するためのソフトウェアなどを提供
9.ストライカー(米国)インプラント製品や内視鏡などの手術用医療製品などを開発、製造、販売
10.ザイリンクス(米国)自動車や家電、コンピュータなど幅広い産業に対し用途に応じた半導体を設計・開発
『たわらノーロード 先進国株式』 国別構成比と業種別構成比 2018年4月末現在 |
『たわらノーロード 先進国株式』は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。
2018年4月末の月報によると、1,320銘柄を組み入れています。
『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』 業種別構成比 2018年4月末現在 |
『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』は、米国を代表する主要30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。
今回取り上げたファンドは為替変動リスクを回避するための為替ヘッジを原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
iTrustロボほかファンドの費用
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。
指数連動型のインデックスファンドに比べると、『iTrustロボ』の費用は銘柄の選別を行っている分、やはり高めですね。
運用期間が短いため今回は比較の対象にしませんでしたが、先進国株式インデックスファンドでは『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の運用管理費用(信託報酬)は税抜0.1095%と、さらに低廉です。
NYダウ連動型のインデックスファンドでは、『iFree NYダウ・インデックス』の運用管理費用(信託報酬)は税抜0.225%です。
iTrustロボほかファンドの運用成績
2018年5月28日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
『iTrustロボ』は旬のテーマを投資対象にしていることもあり、過去2年の騰落率では先進国株式や米国株式のインデックスファンドを大きく上回っています。
直近の過去6ヵ月の騰落率では逆にインデックスファンドを下回っています。スマートフォンの需要減速懸念などから半導体関連銘柄が下落していることも一因でしょうか。
まとめ
ロボットや人工知能(AI)は、日本でも少子高齢化による人手不足対策として注目を集めています。3Dプリンディング、ドローンによる配送、産業用ロボット、医療補助・介護、人工知能(AI)、災害レスキューロボット、自動車等の運転補助、家事支援などロボットによる変革の恩恵を受ける範囲は広いでしょうね。『iTrustロボ』の投資するロボティクス関連企業は、将来の成長性に期待が集まっています。その一方で景気敏感株が少なからず含まれていて、業種の分散されたインデックスファンドに比べ良くも悪くも値動きは大きそうですよね。
幅広く分散された先進国株式インデックスファンドを土台として、プラスアルファの選択肢として検討するのがいいかもしれませんね。
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