※ 記事を更新しました(2018年4月30日現在)。
先日の記事でも取り上げた、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)』(2018年2月13日設定)の出足の成績を確認してみました。
・ニッセイから8資産均等型が登場 他社との違いは?eMAXIS Slimは信託報酬引き下げ 今週の値動きとNISA口座(180204)
同じ8資産均等型の競合ファンドや世界経済インデックスファンドも加えて特徴と運用成績を簡単にまとめてみました。
8資産均等型ほか特徴は?
8資産均等型 |
他社の8資産均等型と比較した場合、ベンチマークの指数は下の表のようになっています。外貨建資産は、いずれも円換算ベースで為替ヘッジなしです。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)』は新興国債券に特徴があります。
「JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス」は現地通貨建てではなく米ドル建てです。ニッセイの場合は、B格以下を除くと明記されています。
『たわらノーロード バランス(8資産均等型)』の新興国債券も、請求目論見書によると格付による組入制限を行っています。請求目論見書の25ページから引用します。
S&PもしくはMoody’sの外貨建て長期格付がBB-格もしくはBa3格以上を取得している債券とします。但し、両社が格付を付与している場合には、どちらか低い方の格付を基準とします。また、当ファンドが保有する債券の格付が上記基準未満となった場合は、当該債券を速やかに売却するものとします
第1期の運用報告書では、格付による債券組入制限により相対的に信用力の低い国債には投資していないことから、前期末比でベンチマークが8.4%上昇したのに対し、新興国債券のマザーファンドはベンチマークを3.8%下回る結果になったと記載されています。
状況によっては、格付の低い国債に投資していないことが逆にプラスに働くこともあるかもしれませんね。
『iFree 8資産バランス』の採用する「FTSE RAFI エマージング インデックス」は、新興国株式の中からファンダメンタル(株主資本、キャッシュフロー、売上、配当)に着目して銘柄の選定やウェイト付けを行う指数です。
今回取り上げた投資信託の信託期間は、すべて無期限です。
8資産均等型ほか成績
2018年4月27日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。
2018年2月13日設定の『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)』(表中では<購入・換金手数料なし>の表記を省略)は、まだ運用が始まったばかりで実績は参考程度に見てください。
8資産均等型の中では『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の信託報酬(運用管理費用)が最も廉価で、純資産総額も伸びており『iFree 8資産バランス』を追い抜いています。
まとめ
下の表は1万口当たりの費用明細です。『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)』と『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』は決算前のため実質コストはまだ不明です。項目ごとに小数第3位未満は四捨五入 最下段は小数第2位未満は四捨五入 |
『たわらノーロード バランス(8資産均等型)』と『SMT 8資産インデックスバランス・オープン』は決算期間が1年未満であることに注意してください。
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の実質コストは、マザーファンドを共有する『eMAXIS バランス(8資産均等型)』から推計するなら0.230%前後です。ただし、信託報酬の引き下げを複数回実施しているので、1期目の決算ではもっと高めに出るものと思われます。
『iFree 8資産バランス』の信託報酬は『たわらノーロード バランス(8資産均等型)』と同水準(年率で税込0.2376%)ですが、信託報酬以外の諸費用がかさんでいます。特に保管費用が高めです。1期目で資産規模が(マザーファンドを含めても)小さかったことも一因でしょうか。
8資産均等型は乱立気味で投資資金がちゃんと集まるのか、純資産総額の伸びが気になるファンドもありますね。純資産総額が小さいままでは運用が安定しないでしょうし、途中で繰上償還されても困りますよね。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)』は、交付目論見書で繰上償還の条件として「受益権の口数が30億口を下回っている場合」を挙げています。
こぼれ話
2018年4月30日現在、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)』の販売会社はSBI証券、岡三オンライン証券、楽天証券です。
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