※ 記事を更新しました(2018年9月20日現在)。
新興国も含めた世界各国の株式に手軽にまとめて投資できる『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と『野村つみたて外国株投信』の特徴を比較してみました。
ちなみに『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の愛称は、『楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)』です。
より幅広く分散しているのは?
投資先がより幅広く分散されているのは『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』のほうです。組入上位5ヵ国 楽天は2018年7月末現在 野村は同年8月末現在 |
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』が日本を含む世界各国の株式に投資しているのに対し、『野村つみたて外国株投信』には日本が含まれていません。
また『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、実質的な投資先である海外ETFを通じて、大型株から小型株まで全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上を幅広くカバーしています。
楽天は2018年7月末現在 野村は同年8月末現在 |
日本株の有無を考慮しても銘柄数にかなりの差がありますね。
ただし、大型株と中型株に投資する『野村つみたて外国株投信』も、日本を除く世界の投資可能な市場時価総額のおよそ85%をカバーしています。
より低コストなのは?
より低廉なのは『野村つみたて外国株投信』のほうです。交付運用報告書から推計すると、運用管理費用以外の諸経費を加えた実質コストは『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』が0.5020%、『野村つみたて外国株投信』は0.2508%です。
投資信託を100万円分保有していたとすると、単純計算で1年当たりの負担は『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は5,020円程度、『野村つみたて外国株投信』は2,508円程度になります。
『野村つみたて外国株投信』に日本株(TOPIX連動型)を付け加えるなら、2018年4月19日現在、『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』と『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』の運用管理費用(年率)が税込0.17172%で最安です。
・意外と高コスト?『楽天・全世界株式』『楽天・全米株式』運用報告書で実質コストを確認し競合と実績比較
純資産総額が大きいのは?
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』のほうが純資産総額が大きく伸びていますです。2018年9月19日現在 |
2018年9月20日現在、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の販売会社はHS証券、SBI証券、岡三オンライン証券、カブドットコム証券、GMOクリック証券、ジャパンネット銀行、ソニー銀行、立花証券(ネットトレード ストックハウス)、栃木銀行、フィデリティ証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券です。
『野村つみたて外国株投信』はSBI証券、木村証券、ごうぎん証券、野村證券、マネックス証券、丸近証券、みずほ証券、楽天証券、山陰合同銀行、新生銀行、筑邦銀行、碧海信用金庫、みずほ銀行です。
これまでの運用成績が優勢なのは?
株式市場は米国の一人勝ちに近い状況になっており、米国の比率がやや高めな『野村つみたて外国株投信』のほうが若干優勢です。基準価額の値動き 2017年10月2日~2018年9月19日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
どちらの投資信託も世界の株式に幅広く分散していることもあり、おおむね似通った値動きになっています。
2018年9月19日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
運用目標のベンチマークが異なるとはいえ、どちらも運用管理費用は比較的低廉で投資先も分散されています。極端な差はつきにくいのではとも思いますが、日本株や小型株の有無によって好調な時期、不調な時期は多少ありそうですね。
理論に基づかない経験則の一種として、株式の時価総額が小さい小型株のほうが収益率が高くなりやすいという「小型株効果」が知られているものの、肯定する見解も否定する見解も諸説あり過剰な期待は禁物でしょうか。
まとめ
既存の全世界株式インデックスファンドは運用管理費用(信託報酬)が割高だったり、日本株が含まれておらず一本で完結しなかったことから、ややマイナーな存在でした。『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は日本を含む全世界の大型株から小型株までまとめて投資できます。
『野村つみたて外国株投信』は日本株が含まれていませんが、少子高齢化による人口減少の影響が懸念される日本を投資対象から外したいというニーズもあるかもしれないですね。
どちらも運用管理費用が比較的低コストで魅力的な投資信託なので、途中で繰上償還されることのないよう順調に純資産総額が伸びていってくれることを期待したいです。
・『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の出足の成績は?競合する全世界株式投信と比較(EXE-i つみたて、eMAXIS Slim、野村ほか)
・『野村つみたて外国株投信』のリターンとリスクをeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)や世界経済インデックスファンドと比較
つみたてNISAガイドブックほか
2018年から始まる「つみたてNISA」については金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)がわかりやすいです。制度が導入された背景も含めて詳しく知りたい場合は「導入直前!「つみたてNISA」の制度説明」(PDF)を参照してください。
・金融庁が「つみたてNISA対象商品届出一覧」公表 各指数で信託報酬が最安値の投資信託は?
毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?
2018年1月から毎月1万円の積立投資に挑戦した場合の通算成績をシミュレーションしてみました。・インデックス投信『楽天・全世界株式』『楽天・全米株式』毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?
・『iFree S&P500』『楽天・全米株式』『フィデリティ・米国優良株』つみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?先進国株式インデックスファンドとも比較
・eMAXIS Slim 国内、先進国、新興国株式をつみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?
・バランスファンドをつみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?4資産均等型、8資産均等型、世界経済インデックスファンド
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