インデックス投信2本立てで行く? |
※ 記事を更新しました(2018年4月9日)。
つみたてNISA対象の『野村つみたて外国株投信』の特徴と運用成績を、先進国株式と新興国株式のインデックスファンドの組み合わせと比べてみました。
比較の対象は、業界最低水準の運用コストをうたう『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』です。
野村つみたて外国株投信ほか特徴は?
『野村つみたて外国株投信』は、日本を除く世界の株式に投資します。ベンチマークの「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」は、日本を除く先進国22ヵ国と新興国24ヵ国の合計46ヵ国で構成されています(2018年2月末現在)。
2018年2月末現在 |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は、「MSCIコクサイ インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果をめざします。
同指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国で構成されています(2018年2月末)。
2018年2月末現在 |
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果をめざします。
同指数はアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の24か国で構成されています(2018年2月末)。
2018年2月末現在 |
今回取り上げた投資信託は為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
野村つみたて外国株投信ほか成績比較
2018年4月6日現在 騰落率は小数点第2位未満を四捨五入 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
上記の期間では、貿易摩擦に対する警戒感から株式市場は下落しています。
「野村つみたて外国株投信 2018年2月末準拠」は、先進国86.8%:新興国13.2%の比率で「eMAXIS Slim」を組み合わせた時の信託報酬(運用管理費用)と騰落率です。
小数点以下の比率で微調整するのは現実的ではないですが、比率を自分で自由に選べるのは2本立てのメリットですよね。
信託報酬(運用管理費用)は「eMAXIS Slim」の組み合わせのほうが低廉ですが、実質コストがまだ不明です。信託報酬以外の諸経費がかさみがちな新興国の比率を極端に高くした場合には逆転する可能性もあるでしょうか。
ポートフォリオ別リターンとリスク
リターンとリスクは年率 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません 野村アセットマネジメント「投信アシスタント」より |
2003年3月31日から2018年3月30日までのデータだと、新興国株式の比率を上げるほどリターン(投資収益率)が高い反面、リスク(収益のぶれ)も大きいです。
○は「年間リターン」の平均値 |
2003年3月31日から2018年3月30日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。
売買手数料、税金等の費用は考慮していません。過去のデータは将来の運用成績を保証するものではありません。
まとめ
『野村つみたて外国株投信』は投資信託一本で日本を除く世界各国の株式に手軽に投資できるのが魅力的ですよね。将来、新興国の株式市場の時価総額が大きくなれば、自動で追随してくれるでしょうし。新興国の比率をもう少し高くしたいとか、年を取ったら値動きの激しい新興国の比率を下げたいという場合には、個別に先進国株式と新興国株式を組み合わせたほうが融通がきくでしょうね。
つみたてNISAで長期で投資する際には、投資信託が途中で繰上償還されないかという点も気になりますよね。
心配しすぎかもしれませんが、従来の全世界株式インデックスファンドは割高だったこともあり、ややマイナーな印象でした。
先進国株式や新興国株式のインデックスファンドのようにベーシックな投資信託のほうが長持ちしそうにも思えて、全世界株式インデックスファンドの利便性とどちらを取るか決めかねています。
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