※ 記事を更新しました(2018年2月1日)。
国内の中小型株に投資する『eMAXIS JPX日経中小型インデックス』の特徴と運用成績をライバルになりそうな投資信託と比べてみました。
比較の対象は『SMT JPX日経中小型株インデックス・オープン』、『eMAXIS Slim 国内株式インデックス(TOPIX)』、『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』、『ひふみプラス』です。
eMAXIS JPX日経中小型ほか特徴
『eMAXIS JPX日経中小型インデックス』と『SMT JPX日経中小型株インデックス・オープン』は、JPX日経中小型株指数の値動きに連動する投資成果をめざして運用を行います。JPX日経中小型株指数は東京証券取引所の第一部、第二部、マザーズ、JASDAQから時価総額、売買代金、ROE(※)等を基に原則200銘柄を選定し算出される株価指数です。時価総額上位20%の大型株式を除外しています。
※ ROEとは自己資本利益率のことで企業の収益力を示します。
『eMAXIS Slim 国内株式インデックス(TOPIX)』は、東証株価指数(TOPIX)の値動きに連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。TOPIXは東京証券取引所の第一部に上場されている全銘柄を対象にした株価指数です。
2017年12月末現在 |
『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』は、株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ、業績も安定しており、わが国の経済社会に貢献すると考えられる企業の株式に厳選して投資するアクティブファンドです。
『ひふみプラス』は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に選別投資するアクティブファンドです。直販のひふみ投信と同じマザーファンドを通じて運用されています。
SBIは2018年1月26日現在 ひふみは2017年12月末現在 |
今回取り上げた投資信託の信託期限は、すべて無期限です。
eMAXIS JPX日経中小型ほか成績
2018年1月31日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
『eMAXIS JPX日経中小型インデックス』は2017年6月12日に設定されたばかりで、運用が始まってからまだ日が浅いです。運用実績は参考程度に見てください。
上記の期間では、『eMAXIS JPX日経中小型インデックス』はTOPIXに連動するインデックスファンドを上回っていますが、『ジャイリバイブ』や『ひふみプラス』といったアクティブファンドには劣後しています。
以前(下の表を参照)は、『ひふみプラス』を上回っていた『eMAXIS JPX日経中小型インデックス』ですが、今は逆転されています。
2017年10月6日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。
『ひふみプラス』は純資産総額に応じて一定額を超えた分について信託報酬(運用管理費用)の料率が下がる仕組みになっています。500億円を超える部分は税抜0.88%、1,000億円を超える部分は税抜0.78%に下がります。
まとめ
『eMAXIS JPX日経中小型インデックス』は信託報酬(運用管理費用)が比較的低く抑えられているので、アクティブファンドのコストの高さが気になるという人には有力な選択肢の一つかもしれないですね。アクティブファンドだと今は好成績でも、将来、運用担当者が変わってしまったら?という不安もありますし。
過去6か月の騰落率では『eMAXIS JPX日経中小型インデックス』は『eMAXIS Slim 国内株式インデックス(TOPIX)』を上回っています。ただし、大型株を中心に幅広い銘柄に分散されている一般的な国内株式インデックスファンドに比べ変動リスクが高い可能性があるので、その点は注意が必要でしょうか。
中小型株は大型株に比べ値上がりする時だけでなく値下りする時も値動きが激しくなりがちと言われています。
こぼれ話
投資信託には信託報酬のほかに有価証券の売買委託手数料や監査費用、信託事務の処理にかかる諸費用などのコスト負担があります。
実質コストは設定されたばかりの投資信託だと分からないので、慎重を期すなら運用報告書が出てから(おおむね1年後に)購入を検討するのも一案です。
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