国内株式インデックス投信の特徴は? |
2017年11月7日の日経平均株価の終値は、6日より389円25銭高い、2万2,937円60銭でした。バブル崩壊後の高値を上抜け、25年ぶりの水準に達したそうです。
TOPIXの終値も前日比20.63高の1813.29となり、2007年2月以来の1,800ポイントを回復しました。
好調な国内株式に投資するインデックスファンドの特徴と成績を、先進国株、新興国株、米国株それぞれのインデックスファンドと比較しながら、簡単にまとめてみました。
比較の対象は『eMAXIS 日経225インデックス』、『eMAXIS TOPIXインデックス』、『eMAXIS 先進国株式インデックス』、『eMAXIS 新興国株式インデックス』、『eMAXIS NYダウインデックス』、『i-mizuho米国株式インデックス』です。
ファンドの特徴
『eMAXIS 日経225インデックス』は、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果をめざします。『eMAXIS TOPIXインデックス』は、TOPIX(東証株価指数)に連動する投資成果をめざします。
日経225は日本経済新聞社が発表している株価指数で、東京証券取引所第一部に上場されている銘柄のうち取引が活発で流動性の高い株式市場を代表する225銘柄を対象にしています。
TOPIXは東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にした株価指数です。
株価の算出法の違いにより、日経225は株価の高い値がさ株(ファーストリテイリング、ソフトバンクグループなど)の影響を受けやすく、TOPIXは会社の規模が大きい時価総額の高い銘柄(トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループなど)の影響を受けやすいと言われています。
2017年9月末月報より |
『eMAXIS 先進国株式インデックス』は、MSCI コクサイ・インデックス(円換算・為替変動リスクを回避するための為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。同指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国で構成されています(2017年9月末現在)。
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は、MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。同指数はアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の24か国で構成されています(2017年9月末現在)。
『iFree NYダウ・インデックス』は、米国を代表する主要30銘柄を対象としたダウ・ジョーンズ工業株価平均(円換算・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。
『i-mizuho米国株式インデックス』は、米国株式市場の時価総額のうち8割近くを占める大型株約500銘柄を対象としたS&P500指数(円換算・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。
今回取り上げた投資信託の信託期間はすべて無期限です。
eMAXIS 日経225インデックスほか成績比較
2017年11月7日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
インデックスファンドの過去3年、過去5年の騰落率を見ると、国内株式(日経225、TOPIX)が先進国株式や新興国株式を上回っています。
過去1年の騰落率では新興国株式と米国株式の一部(NYダウ)に逆転されています。
まとめ
もし、5年前に『eMAXIS 日経225インデックス』に100万円を投資していたら、今、約277万円に増えています。少子高齢化で先行きを悲観されがちな国内株式ですが、先進国株式や新興国株式にも見劣りしていないようです。もっとも実際には、まとまったお金をタイミングよく投じるのは難しいですよね。2020年の東京オリンピックが株価のピークになるのでは、という声も耳にします。
2018年から始まる「つみたてNISA」で推奨されているような、比較的低コストなインデックスファンドを使った長期・積立・分散投資がやはり王道かもしれませんね。
・Q&A「つみたてNISA」ってどんな制度?投信を毎月買わないとダメ?一般NISAとつみたてNISAは併用できる?
・「つみたてNISA」投資信託が多すぎて選べない?バランス投信の4、6、8資産均等型の特徴を比較
こぼれ話
楽天証券では投資信託をスポット購入でも積み立てでも100円から購入可能です。また楽天グループの「楽天スーパーポイント」(期間限定ポイントは除く)で投資信託を購入できるようになりました。
少額かつポイントでお試しできるなら、投資が身近になりますね。手軽に投資できるようになっても将来の運用成績までは保証してくれないので、結果については自己責任という原則は忘れないようにしたいです。
・楽天証券「つみたてNISA取扱商品」株式とバランス型に分類し信託報酬の安い順に並び替えてみました
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