大和住銀DC国内株式を競合ファンドと比較 |
TOPIXを上回る投資成果をめざすアクティブ運用投信『大和住銀DC国内株式ファンド』(大和住銀投信投資顧問)の特徴や運用成績を、競合する投資信託と比べながら簡単にまとめてみました。
比較の対象は『ひふみプラス』と『eMAXIS TOPIXインデックス』です。
大和住銀DC国内株式ファンドほか特徴
2017年9月末月報より |
『大和住銀DC国内株式ファンド』は国内株式を主要投資対象とし、ファンダメンタル価値比割安性(バリュー)を重視します(※)。
※ ファンダメンタルとは企業の場合、業績や財務状況のこと。企業の利益水準や資産価値から見て割安な銘柄を買い付けるのがバリュー投資です。
収益性・成長性を勘案したアクティブ運用により、中長期的にTOPIX(配当込み)を上回る投資成果をめざします。
『ひふみプラス』は財務指標や株価指標など目に見える定量面だけでなく、企業訪問等を通じ経営方針や戦略など目に見えない定性面にも徹底した調査・分析を行うことをうたっています。
『eMAXIS TOPIXインデックス』は、東証一部上場の全銘柄が対象のTOPIX(東証株価指数)の値動きに連動する投資成果をめざします。
今回取り上げた投資信託の信託期間はすべて無期限です。
3つとも金融庁の「つみたてNISA対象商品届出一覧」(PDF)に入っています。TOPIXに連動するインデックス投信でもっと信託報酬の安いものもありますが、運用期間が短いため比較の対象にしませんでした。
大和住銀DC国内株式ファンドほか成績
2017年10月24日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
過去5年の騰落率は以下のような成績順でした。
ひふみプラス > eMAXIS TOPIX > 大和住銀DC国内株式
『大和住銀DC国内株式ファンド』は、直近の過去1年の騰落率では『eMAXIS TOPIXインデックス』を上回っていますが、過去3年、過去5年の騰落率では劣後しています。
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。2018年から始まる「つみたてNISA」では、すべてノーロード(購入時手数料なし)になります。
『ひふみプラス』は純資産総額に応じて一定額を超えた分について信託報酬(運用管理費用)の料率が下がる仕組みになっています。500億円を超える部分は税抜0.88%、1,000億円を超える部分は税抜0.78%に下がります。
まとめ
2017年10月24日、日経平均株価が16営業日連続で上昇し、これまでの最長記録を更新しました。TOPIXも12連騰しています。その一方で、手持ちの株が株価指数ほど上昇していないという個人投資家の声も聞こえます。『大和住銀DC国内株式ファンド』の過去の成績を見ると、プロが銘柄を厳選した投資信託でも市場平均に勝ち続けるのは難しいことのようです。
2018年から始まる「つみたてNISA」を前にインデックス投信の一層の低コスト化(TOPIX連動型で信託報酬が年率0.1%台)が進んでいます。
アクティブ運用の投資信託の存在意義がますます厳しく問われそうですね。
上記期間の各月末における直近1年間の騰落率 『大和住銀DC国内株式ファンド』交付目論見書5ページより |
こぼれ話
今回比較の対象にした『ひふみプラス』はインデックス投信よりも優勢で、過去にさかのぼってまとまった金額を投資していればとつい思ってしまいますが、事前に良好な成績の投資信託を見分けるのは難しいですよね。
世界的な金融緩和の追い風のあったこれまでと違って、アメリカが利上げや緩和策の縮小に動く中、今度は向かい風も予想されます。
「つみたてNISA」のように20年先を見据えて分散投資(投資対象と時期の分散)を心がけながらコツコツと積み立てていくのがいいのかもしれないですね。
直販のひふみ投信の紹介と資料請求は上のバナーから
追記
つみたてNISA商品ラインナップ(予定)
今回取り上げた投資信託は3つともネット証券大手の楽天証券とSBI証券の「つみたてNISA」商品ラインナップ(予定)に入っています。・楽天証券「つみたてNISA取扱商品」株式とバランス型に分類し信託報酬の安い順に並び替えてみました
・SBI証券「つみたてNISA取扱商品」株式とバランス型に分類し安い順に並替 楽天・全世界株、全米株もあり
・金融庁が「つみたてNISA対象商品届出一覧」公表 各指数で信託報酬が最安値の投資信託は?
楽天証券は少額(100円)から投資信託を積み立てられるほか、楽天グループの「楽天スーパーポイント」(期間限定ポイントを除く)でも投資信託を購入可能です。
・楽天証券「投資信託ポイント買付サービス」少額なら米国株投信やアクティブ投信に投資してみる?
つみたてNISAガイドブックほか
「つみたてNISA」については金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)がわかりやすいです。制度が導入された背景も含めて詳しく知りたい場合は「導入直前!「つみたてNISA」の制度説明」(PDF)を参照してください。巻末に「つみたてNISA」のよくある質問と回答も載っています。
関連記事
・Q&A「つみたてNISA」ってどんな制度?投信を毎月買わないとダメ?一般NISAとつみたてNISAは併用できる?
・TOPIXより好成績?つみたてNISA対象アクティブ投信『年金積立 Jグロース』をひふみプラス等と比較
・つみたてNISA対象『コモンズ30ファンド』『ひふみプラス』の特徴は?インデックス投信と成績比較
・『ひふみ投信』運用資産が急増し米国以外の外国株にも投資へ 特徴や成績をインデックス投信と比較
・<購入・換金手数料なし>シリーズが信託報酬を引き下げ!ニッセイ日経平均・TOPIXをたわらと比較
・ひふみ投信より好成績だけど値動きはジェットコースター!?『日本新興株オープン』の特徴は?
・ひふみプラスより好成績?『三井住友・中小型株ファンド』をジェイリバイブやTOPIXと比較
・『eMAXIS JPX日経中小型インデックス』は「eMAXIS Slim 国内株式」や「ひふみ」より好成績?
【楽天Kobo】半値になっても儲かる「つみたて投資」【電子書籍】[ 星野泰平 ]
【Amazon Kindle】藤野さん、「投資」ってなにが面白いんですか?【電子書籍】[ 藤野英人 ]
ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログのリンク集
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログのリンク集
ブログ村 家計管理・貯蓄
家計管理・貯蓄が話題のブログのリンク集
NISA 人気ブログランキング
NISAが話題のブログ人気ランキング