『結い 2101』(鎌倉投信)の特徴や運用実績をひふみプラスや国内株式インデックス投信と比較

2018年1月16日火曜日

ひふみ 国内株式 投資信託メモ

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『結い 2101』(鎌倉投信)の特徴は?

「人、共生、匠」をテーマに「いい会社」に投資するというアクティブ運用投信結い 2101』(鎌倉投信)の特徴や運用成績を、競合する投資信託と比べながら簡単にまとめてみました。

比較の対象は『ひふみプラス』と『三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』です。


結い 2101ほか特徴

結い 2101、ひふみプラス、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド組入上位10銘柄
2017年12月末現在

結い 2101』は、国内を中心に、社会との調和の上に発展する企業の株式に分散投資し、安定した利回りをめざした運用を行います。

日本の良さを実感できるファンドとするため、「人・共生・匠」をテーマに、

1.人財を活かせる企業
2.循環型社会を創る企業
3.日本の匠な技術・企業文化・感動サービスを世界に発信できる企業

などを中心に投資します。

ひふみプラス』は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に選別投資します。

財務指標や株価指標など目に見える定量面だけでなく、企業訪問等を通じ経営方針や戦略など目に見えない定性面にも徹底した調査・分析を行うことをうたっています。

国内だけでなく海外の企業にも投資先を広げています。原則として為替リスクを回避するための為替ヘッジは行いません。

株価の下落リスクが高まっている時や、株価水準から魅力的な銘柄がないような時には株式の組入比率を最大で50%強まで引き下げます。

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』は、東証一部上場の全銘柄が対象のTOPIX(東証株価指数)の値動きに連動する投資成果をめざします

今回取り上げた投資信託の信託期間はすべて無期限です。


結い 2101ほか成績

結い 2101、ひふみプラス、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド成績表
2018年1月15日現在

過去3年の騰落率は以下のような成績順でした(2018年1月15日現在)。

ひふみプラス +112.81% > 三井住友~日本株インデックス +56.30 > 結い 2101 +36.82%

リスク調整後のリターンを図るシャープレシオ(過去3年の年率)の比較は下記の通りです(2017年12月末現在)。

ひふみプラス 1.72 > 結い 2101 1.04 > 三井住友~日本株インデックス 0.68

運用効率の面では、『結い 2101』は『ひふみプラス』には及ばないものの、『三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド』よりもリスク調整後のリターンは大きいようです。

購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。

『ひふみプラス』は純資産総額に応じて一定額を超えた分について信託報酬(運用管理費用)の料率が下がる仕組みになっています。500億円を超える部分は税抜0.88%、1,000億円を超える部分は税抜0.78%に下がります。


まとめ

「人、共生、匠」をテーマに「いい会社」に投資するという理念に共感できるなら、『結い 2101』は会社訪問ツアーや受益者総会なども行っているようですし、興味深く面白い投資信託なのかもしれません。

結い 2101 騰落率比較と資産構成比
『結い 2101』騰落率比較と資産構成比
交付目論見書5ページ、2017年12月末月報5ページより引用

上記の左側のグラフは、2012年8月から2017年7月の5年間における、年間騰落率の平均値・最大値・最小値を『結い 2101』と代表的な資産クラスについて比較したものです。

結い 2101』の安定した値動きがうかがえますが、その一方で、2017年12月末の資産構成比を見ると債券やキャッシュ等が4割近くを占めています(上記右側の円グラフ)。

資金効率の観点からは信託報酬(年率で税抜1%)に見合うものなのか、やや疑問もあるでしょうか。




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