トランプ銘柄投信「米国インフラ・ビルダー株式ファンド」運用開始 iFreeNYダウほかと成績比較

2017年1月29日日曜日

トランプ銘柄投信 米国株式

t f B! P L
工事現場

日本経済新聞で報道されていた、アメリカのトランプ大統領が掲げるインフラ投資政策関連の銘柄に投資する投資信託が17日に運用が開始されたので、その成績を米国株式インデックスファンドや先進国株式インデックスファンドと比較してみました。

大和投資信託のWEBサイト
米国インフラ・ビルダー株式ファンド(為替ヘッジあり)
米国インフラ・ビルダー株式ファンド(為替ヘッジなし)

比較対象は米国株式インデックスファンドである「iFree NYダウ・インデックス」と「i-mizuho米国株式インデックス」、先進国株式インデックスファンドである「たわらノーロード 先進国株式」の3つです。

楽天Koboドナルド・トランプ演説集【電子書籍】[ 晋遊舎 ]
Amazon Kindleトランプ新大統領誕生で世界はこうなる【電子書籍】[ 長谷川慶太郎・田原総一朗 ]

ファンドの特徴

⽶国インフラ・ビルダー株式ファンド(為替ヘッジあり/ 為替ヘッジなし)」は、アメリカにおけるインフラ設備の建設、改修またはメンテナンス、建設資材の生産または輸送などに直接関わる企業の株式に投資します。信託期間は平成34年1月13日までとなっています。交付目論見書(PDF)より、冒頭でふれた日経の解説のほうがわかりやすいです。

為替の変動リスクを軽減する為替ヘッジありとなしの2つのファンドがあります。今は日本のほうが米国より金利が低いので、為替ヘッジをするには金利差に需給要因を加えたコストがかかっています。

iFree NYダウ・インデックス」は、アップル、ウォルトディズニー、キャタピラーなどアメリカを代表する優良30銘柄を対象としたダウ・ジョーンズ工業株価平均に連動するインデックスファンドです。

i-mizuho米国株式インデックス」は、アメリカ全株式の時価総額のうち8割近くを占める大型株約500銘柄を対象としたS&P500指数に連動するインデックスファンドです。

たわらノーロード 先進国株式」」は、日本をのぞく先進国の株式を対象にしたMSCIコクサイ指数(円ベース)に連動するインデックスファンドです。MSCIコクサイ・インデックスは2016年5月末現在、北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国1,321銘柄で構成されています。

ファンドの成績比較

ファンドの成績比較表
購入時手数料は税抜の数字。3.0%は上限なので販売会社によって手数料は異なります。

米国株式インデックスファンドや先進国株式インデックスファンドの基準価額の騰落率が+1%台なのに対して、「⽶国インフラ・ビルダー株式ファンド(為替ヘッジあり/ 為替ヘッジなし)」の騰落率は+8%前後と今のところ非常に良好な成績です。購入時の手数料を差し引いてもアウトパフォームしています。

まとめ

交付目論見書(PDF)の日付は2017年1月26日となっていますが、大和投資信託のWEBサイトにはまだ販売会社が記載されていません。販売が開始されたら人気が出そうですが、投資先の分散されたインデックスファンドに慣れていると、テーマ型投資信託は投資先がしぼられていることにやや不安も感じます。

アメリカは国土が広いだけにインフラの更新には莫大な費用と年月を必要としそうですよね。インフラ投資は有望なテーマかもしれませんが、財政問題だけでなく労働者不足も指摘されていて移民を制限する政策とどう折り合いをつけていくのか、実現性が気になります。

追記
ファンドレター「投資環境と運用方針について」(PDF)によれば、アメリカの老朽化したインフラへの投資は喫緊の課題であり、安全面だけでなく経済成長の足かせにもなっているそうです。巨大な需要があるのであれば息の長いテーマにもなり得るかもしれませんね。

財源に関しても、アメリカ企業の海外留保金を還流させる「レパトリ」による税収入やインフラ銀行の設立、官民共同プロジェクトなどがあげられています。業種別構成や組入上位10銘柄も掲載されています。




関連記事
NYダウ・インデックス投信の運用成績と実質コスト比較【iFree、eMAXIS、SMT】
全敗は免れた?『楽天・全米株式インデックス・ファンド』iFreeS&P500・NYダウ、SMT米国株配当貴族等と成績比較
つみたてNISA対象アクティブ投信『フィデリティ・米国優良株・ファンド』を米国や先進国の株式インデックス投信と比較
米国株式は最近好調なNYダウ投信にしぼってもいい?S&P500連動型は直近では先進国株式と同成績?
『iFree S&P500インデックス』をNYダウや米国配当貴族等の投信と比較 楽天・全米株式も気になる?
SBI証券のiDeCoに米国株式長期厳選ファンド追加 トランプ銘柄投信やiFreeNYダウ等と比較
「SBI米国中小型割安株ファンド」の成績をトランプ銘柄投信や米国株式インデックス投信と比較(2017年4月)
旬のテーマが裏目に?USインフラ株式ファンド等トランプ銘柄投信とiFreeNYダウ等インデックス投信比較(2017年4月)
「米国インフラ・ビルダー株式ファンド」と「米国インフラ関連株式ファンド」の実力は?(2017年3月追記)
トランプ銘柄投信『米国インフラ・ビルダー株式ファンド』登場 テーマ型投資信託への期待と不安
トランプ銘柄の投資信託である米国インフラ関連株式ファンド「グレート・アメリカ」が今月新設定
米国株vs新興国株vs欧州株vs国内株vs先進国株 米大統領選後の成績は?予測が困難だからこそ大事なのは?
新大統領が米国一人勝ちをめざすなら米国株に投資すべき?米国株式インデックスファンドの定番は?
トランプ次期大統領が米国第一主義なのは当然としても一投資家も米国株式偏重でいいの?
年初から毎月積立 米国株式と先進国株式のインデックスファンドの成績にどれくらい差があるの?
年初から毎月積立 好調の米国株式インデックスファンドよりさらに好成績のEXE-iのファンドとは?
米国と先進国の株式どちらに投資すべき?米国は新大統領選出で株高ドル高に 欧州はEU崩壊懸念も

楽天Kobo米国会社四季報編集部直伝! 米国株投資の基礎の基礎週刊東洋経済eビジネス新書No.168【電子書籍】
Amazon Kindle金のつくり方は億万長者に聞け!大富豪トランプの金持ち入門【電子書籍】[ ドナルド・J・トランプ ]

ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログのリンク集
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログのリンク集
ブログ村 家計管理・貯蓄
家計管理・貯蓄が話題のブログのリンク集
NISA 人気ブログランキング
NISAが話題のブログ人気ランキング

注目の記事

株高の恩恵は株主以外の幅広い層にも及ぶ?&ポイント運用でお試し投資/全世界株(オルカン)、先進国株、国内株、米国株(S&P500)、新興国株 各インデックスファンドの成績 新NISAも赤字解消

2024年10月末時点の主要なインデックスファンドと私自身の運用成績 を簡単にまとめています。 また資産運用に関する記事をいくつか紹介しています。

よく読まれている人気記事

QooQ