トランプ大統領がドイツ紙のインタビューでドイツ自動車大手BMWがメキシコで生産しアメリカに輸出する車に35%の税を課す考えを明らかにしたそうです(ロイター)。米国に工場を作るべきだとも。
まあ、アメリカの次期大統領なのだからアメリカに有利な主張をするのは当然でしょうね。長い目で見て本当に米国第一主義がアメリカやアメリカ人の利益になるのかはわかりませんけれども。
一投資家としてはアメリカが一人勝ちをめざすならアメリカに集中投資すべきなのか、それともやはり分散投資を心がけるべきなのか、なかなか悩ましいところかもしれません。米国株式インデックスファンドと日本をのぞく先進国の株式を投資対象にする先進国株式インデックスファンドの成績を比較してみました。
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ファンドの特徴
「SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン」は、アメリカを代表する優良30銘柄を対象としたダウ・ジョーンズ工業株価平均に連動するインデックスファンドです。「SMT グローバル株式インデックス・オープン」は、日本をのぞく先進国の株式を対象にしたMSCIコクサイ・インデックスに連動するインデックスファンドです。MSCIコクサイ・インデックスは2016年5月末現在、北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国1,321銘柄で構成されています。
米国株式と先進国株式のインデックスファンド成績比較
基準価額の騰落率は2017年1月16日現在の数字 |
過去3年くらいまでの基準価額の騰落率では、米国株式インデックスファンドである「SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン」のほうが先進国株式インデックスファンドである「SMT グローバル株式インデックス・オープン」よりも調子がいいみたいですね。直近の過去1カ月の数字では、逆転していますけれども。
もう少し期間を長くして年ごとの収益率を参考にまとめたのが下の表です。「SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン」(PDF)と「SMT グローバル株式インデックス・オープン」(PDF)の交付目論見書を参照。投資信託設定日より前はベンチマークの年間収益率をもとにした数字です。2016年は年初から年末までの基準価額の騰落率を元に計算しました。
金額は最初に100万円を投資したら、いくらになったのかを示しています(単位:1万円なので100万円は表中だと¥100と表記)。
2008年のリーマンショック恐るべしですが、日本をのぞく先進国に分散投資をしていた「SMT グローバル株式インデックス・オープン」のほうが回復が早かったようですね。
まとめ
過去の数字が未来の成績を保証するわけではありませんし、期間の区切り方によっても優劣は異なってくるでしょうから、上の比較表はあくまで参考までにといった感じですけれども。ただ、個人的には世界一の経済大家国とはいえアメリカに集中投資するよりは、やはり分散投資を心がけていたほうが安心感があるかと思います。先進国株式インデックスファンドは直近で66%くらいアメリカの株式を含みますが、もし、アメリカの株式の値動きが気になるなら米国株式インデックスファンドにも資産の一部を投資しておくという手もあるでしょうか。
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