HSBCインド株式ファンドの特徴は? |
※ 記事のデータを更新しました(2017年11月28日)。
近年、生産年齢人口(15歳以上65歳未満)比率が低下しつつある中国に比べ、インドは今後も生産年齢人口が高水準を維持する見込みです。
またIMFの2016年~2021年の実質GDP成長率予想によるとインドは中国を上回る高い経済成長率を維持すると見られています。
インドの株式を対象にした投資信託『HSBCインド株式ファンド(3ヶ月決算型)』の特徴と運用成績を新興国株式インデックスファンドの『eMAXIS 新興国株式インデックス』と比較しながら簡単にまとめてみました。
ファンドの特徴
『HSBCインド株式ファンド(3ヶ月決算型)』は、インド国内の企業やインド経済の発展と成長に関連するインド以外の国の企業の株式等に投資する投資信託です。ベンチマークであるS&P/IFC Investable India(円ベース)を上回る投資成果をめざします。2017年10月末月報より引用 |
2017年10月末の月報によると組入銘柄数は71銘柄で、上位5銘柄で全体の4分の1を超えるなど上位の一銘柄当たりの比率がやや高めでしょうか。
1位 インフォシス(ソフトウェア・サービス)ICICI銀行 (銀行) 5.9%
2位 HDFC銀行(銀行) 5.8%
3位 ICIC銀行 5.1%
4位 マルチ・スズキ(自動車・自動車部品) 4.9%
5位 HDFC(不動産) 3.7%
為替ヘッジを原則として行いません。信託期間は無期限です。
『eMAXIS 新興国株式インデックス』は、新興国の株式市場の値動き(MSCI エマージング・マーケット・インデックス)に連動する投資成果をめざす投資信託です。
同指数はアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の24か国838銘柄で構成されています(2017年10月末現在)。
2017年10月末の月報によると、テンセント、サムスン電子、アリババ・グループ・ホールディング、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング、ナスパーズなどが上位を占めています。
為替ヘッジを原則として行いません。信託期間は無期限です。
HSBCインド株式ファンドほか成績
騰落率は分配金(税引前)を再投資したものとして計算しています。
『HSBCインド株式ファンド(3ヶ月決算型)』は過去1年、過去5年の騰落率では『eMAXIS 新興国株式インデックス』を上回っているものの、過去8年では逆に劣後しています。
まとめ
モディ政権の経済改革は高額紙幣廃止などで一時的な混乱は見られたものの、税制の簡素化、インフラ整備、外国企業の積極的誘致等によってインド経済の底上げが期待されています。生産年齢人口比率の高さもあり将来の見通しは明るそうですが、新興国特有のカントリーリスクを考慮すると一国に集中投資はやはりためらわれますよね。もし投資するとしたら、インデックスファンドで分散投資をしたうえでスパイスに加えるのがいいかもしれませんね。
こぼれ話
『HSBCインド株式ファンド(3ヶ月決算型)』の信託報酬(運用管理費用)は年率で税抜2.16%と現在の水準から見るとかなり高コストですよね。投資信託を100万円分保有すると、単純計算で1年で21,600円、10年で216,000円の負担になります。
最近、設定された『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は『eMAXIS』よりさらに低コストで、信託報酬(年率)は2017年12月13日から税抜0.19%に引き下げられる予定です。購入時手数料や解約時の信託財産留保額もありません。こちらは投資信託を100万円分保有すると、単純計算で1年で1,900円、10年で19,000円の負担です。
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