中国よりも高成長?『HSBCインド株式ファンド』は新興国株式インデックス投信より好成績?

2017年8月9日水曜日

新興国株式

t f B! P L
HSBCインド株式ファンドの特徴は?
HSBCインド株式ファンドの特徴は?

※ 記事のデータを更新しました(2017年11月28日)。

近年、生産年齢人口(15歳以上65歳未満)比率が低下しつつある中国に比べ、インドは今後も生産年齢人口が高水準を維持する見込みです。

またIMFの2016年~2021年の実質GDP成長率予想によるとインドは中国を上回る高い経済成長率を維持すると見られています。

インドの株式を対象にした投資信託『HSBCインド株式ファンド(3ヶ月決算型)』の特徴と運用成績を新興国株式インデックスファンドの『eMAXIS 新興国株式インデックス』と比較しながら簡単にまとめてみました。

ファンドの特徴

HSBCインド株式ファンド(3ヶ月決算型)』は、インド国内の企業やインド経済の発展と成長に関連するインド以外の国の企業の株式等に投資する投資信託です。ベンチマークであるS&P/IFC Investable India(円ベース)を上回る投資成果をめざします。

HSBCインド株式ファンド(3ヶ月決算型)業種別構成比率と通貨別構成比率
2017年10月末月報より引用

2017年10月末の月報によると組入銘柄数は71銘柄で、上位5銘柄で全体の4分の1を超えるなど上位の一銘柄当たりの比率がやや高めでしょうか。

1位 インフォシス(ソフトウェア・サービス)ICICI銀行 (銀行) 5.9%
2位 HDFC銀行(銀行) 5.8%
3位 ICIC銀行 5.1%
4位 マルチ・スズキ(自動車・自動車部品) 4.9%
5位 HDFC(不動産) 3.7%

為替ヘッジを原則として行いません。信託期間は無期限です。

eMAXIS 新興国株式インデックス』は、新興国の株式市場の値動き(MSCI エマージング・マーケット・インデックス)に連動する投資成果をめざす投資信託です。

同指数はアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の24か国838銘柄で構成されています(2017年10月末現在)。

2017年10月末の月報によると、テンセントサムスン電子アリババ・グループ・ホールディング台湾セミコンダクター・マニュファクチャリングナスパーズなどが上位を占めています。

為替ヘッジを原則として行いません。信託期間は無期限です。

HSBCインド株式ファンドほか成績

HSBCインド株式ファンド(3ヶ月決算型)、eMAXIS 新興国株式インデックス、eMAXIS 先進国株式インデックス成績比較表

騰落率は分配金(税引前)を再投資したものとして計算しています。

HSBCインド株式ファンド(3ヶ月決算型)』は過去1年、過去5年の騰落率では『eMAXIS 新興国株式インデックス』を上回っているものの、過去8年では逆に劣後しています。

まとめ

モディ政権の経済改革は高額紙幣廃止などで一時的な混乱は見られたものの、税制の簡素化、インフラ整備、外国企業の積極的誘致等によってインド経済の底上げが期待されています。

生産年齢人口比率の高さもあり将来の見通しは明るそうですが、新興国特有のカントリーリスクを考慮すると一国に集中投資はやはりためらわれますよね。もし投資するとしたら、インデックスファンドで分散投資をしたうえでスパイスに加えるのがいいかもしれませんね。

こぼれ話
『HSBCインド株式ファンド(3ヶ月決算型)』の信託報酬(運用管理費用)は年率で税抜2.16%と現在の水準から見るとかなり高コストですよね。投資信託を100万円分保有すると、単純計算で1年で21,600円、10年で216,000円の負担になります。

最近、設定された『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は『eMAXIS』よりさらに低コストで、信託報酬(年率)は2017年12月13日から税抜0.19%に引き下げられる予定です。購入時手数料や解約時の信託財産留保額もありません。こちらは投資信託を100万円分保有すると、単純計算で1年で1,900円、10年で19,000円の負担です。

関連記事
『高成長インド・中型株式ファンド』高コストだけどインデックスファンドより圧倒的に好成績?
最低水準の運用コストうたう『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』の実績は?たわらやニッセイ等と比較
新設定『<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド』をたわらやeMAXIS Slim等と比較
『たわら』が信託報酬を引き下げ!新興国株式投信をやeMAXIS SlimやiFree、EXE-i等と比較
成長著しい新興国に投資『ベトナム成長株インカムファンド』と『SBIインド&ベトナム株ファンド』の特徴は?
分配金は再投資した方が得?『三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド』インデックス投信より好成績?
高い経済成長が期待される労働人口増加国に限定して投資『iTrust新興国』の特徴と運用成績は?
『ニッセイグローバル好配当株式プラス』を米国株配当貴族やニッセイ外国株式インデックス、セゾン等と比較
世界経済インデックスファンドより好成績?『財産3分法ファンド』を8資産均等型やセゾン等と比較
新興国投資の光と影 豊富な人口と資源を持ちオリンピックも開催された国の投資信託の成績は?
好調さで話題になった投資信託に飛びつくとその後の成績は…?分散投資は万能ではないけれど
新興国株式投信比較 eMAXIS、SMTアジア新興国、i-mizuho東南アジア、iTrust人口増加国
NISAで毎年年初に一括投資 新興国株式の黒字額が先進国株式を上回る 一定の分散効果はありそう?
NISAで毎年年初に一括投資 新興国株式の通算成績が先進国株式を逆転 やはり投資先の分散が大事?
人気の高金利新興国債券投信(インドネシア、インド)の特徴は?新興国債券インデックス投信より好成績?
「定期預金と同時に投資信託を申し込むと定期預金が特別金利(7%)に!」は本当にお得?
顧客本位を訴える金融庁のせいで毎月分配型投信の販売が不調?他に合理的な選択があるからでは?

楽天Kobo一番やさしい!一番くわしい! はじめての「投資信託」入門【電子書籍】[ 竹川美奈子 ]
Amazon Kindleめちゃくちゃ売れてるマネー誌ザイと投信の窓口が作った投資信託のワナ50&真実50【電子書籍】[ 植村佳延 ]

ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログのリンク集
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログのリンク集
ブログ村 資産運用
資産運用が話題のブログのリンク集
NISA 人気ブログランキング
NISAが話題のブログ人気ランキング

注目の記事

auカブコム証券 投信クレカ積立1%還元(月10万まで)SBI証券と比べた場合のメリット・デメリット/全世界株(オルカン)、先進国株、国内株、米国株(S&P500)、新興国株 各インデックスファンドの成績

3月8日に「金融商品取引業等に関する内閣府令」が一部改正されて、クレジットカード決済で投資信託を積み立てる際の上限金額が月5万円から10万円に拡大されることになりました。 新NISA口座を開設したauカブコム証券と旧NISAで投信の保有を続けているSBI証券の一般ク...

よく読まれている人気記事

QooQ