ロボティクス銘柄に投資『iTrustロボ』の特徴は?たわらノーロード先進国株式より好成績?

2017年8月8日火曜日

先進国株式 全世界株式 投資信託メモ

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『iTrustロボ』をインデックスファンドと比較

※ データを更新しました(2017年11月7日)。

日本を含む世界のロボティクス関連企業に投資する『iTrustロボ』(ピクテ)の特徴と運用成績を簡単にまとめてみました。

同ファンドの運用成績を『たわらノーロード 先進国株式』や『eMAXIS 全世界株式インデックス』といったインデックスファンドと比較しています。

ロボティクス関連企業とは、製造、輸送、医療・サービス等の各分野において人の代替や効率化に貢献するロボット関連技術、部品、人工知能(AI)等に携わる企業をさします。

3Dプリンディング、ドローンによる配送、産業用ロボット、医療補助・介護、人工知能(AI)、災害レスキューロボット、自動車等の運転補助、家事支援などロボットによる変革の恩恵を受ける範囲はかなり広そうです。

ファンドの特徴

『iTrustロボ』業種別構成比と地域別構成比
『iTrustロボ』業種別構成比と地域別構成比(2017年9月末)

iTrustロボ』は、新たな成長産業として期待されるロボティクス関連分野の株式に投資します。特定の銘柄、国や通貨に集中せず分散投資を基本としリスク分散を図ります。

2017年9月末の月報によると組入銘柄は53銘柄で、そのうち組入上位10銘柄は下記の通りです。

1.ファナック(日本)ファクトリーオートメーション(生産自動化)などを提供
2.シーメンス(ドイツ)ファクトリーオートメーション(生産自動化)、発電所の設計・建設、医療機器など
3.アルファベット(米国)ウェブベースの検索、広告、地図など(グーグル)の他に人工知能(AI)や自動運転の研究・開発も
4.インテュイティブサージカル(米国)内視鏡機器を制御する手術システムなど医療分野のロボットに関する技術や商品を開発
5.KLAテンコール(米国)半導体業界向けに生産のプロセス制御や歩留まり管理などのソリューションを提供
6.日本電産(日本)HDD用モータの他、車載および家電・商業・産業用モータなど
7.キーエンス(日本)光学・磁気センサーなど検出・計測制御機器の専門メーカー
8.ABB(スイス)発電や電力システム、オートメーション製品、ロボット工学など
9.マイクロチップ・テクノロジー(米国)マイクロコントローラーやアナログ半導体などの設計、製造、販売
10.クアルコム(米国)自社開発の無線通信規格(CDMA)ライセンスを所有する無線通信機器メーカー

たわらノーロード 先進国株式』は、日本を除く先進国の株式市場の値動き(※)に連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。

※ ベンチマークのMSCIコクサイ・インデックス(円換算)は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22ヵ国1,331銘柄で構成されています(2017年9月末現在)。

eMAXIS 全世界株式インデックス』は、日本を除く先進国および新興国の株式市場の値動き(※)に連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。

※ ベンチマークのMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円換算)は先進国と新興国合わせて46ヵ国の2,170銘柄で構成されています(2017年9月末現在)。

今回取り上げたファンドは為替変動リスクを回避するための為替ヘッジを原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。

ファンドのコストと運用成績

iTrustロボ、たわらノーロード 先進国株式、eMAXIS 全世界株式インデックスのコストと運用成績比較
2017年11月6日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

iTrustロボ』はコストは高めですが、旬のテーマを投資対象にしていることもあり設定来の成績はインデックスファンドを大きく上回っています

まとめ

アメリカの株価(NYダウ)が連日最高値を更新するなど今は株式市場が好調ですが割高感も指摘されています。

ここから、さらに上昇余地があるかというと悩ましいところですよね。アメリカのトランプ政権が掲げる大規模な減税策が実現すれば株価に追い風になるかもしれませんが、その一方で追加利上げは設備投資には逆風ですよね。

iTrustロボ』の信託期間はテーマ型投資信託には珍しく無期限となっています。ロボットのもたらす社会変化は興味深く息の長いテーマになることを期待したいですが、市場環境を考えると景気敏感株が少なからず含まれているのがやや気になるところでしょうか。




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