実績比較『楽天・全世界株式』『楽天・全米株式』バンガード社は米国株価は過大評価と警告

バンガード社は米国株式の株価は過大評価と警告

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』のこれまでの実績を、競合ファンドも交えながら比較してみました。

比較の対象に加えるのは『全世界株式インデックス・ファンド』と『iFree S&P500インデックス』です。

今回取り上げた投資信託は、すべて、つみたてNISAの対象商品です。

楽天・全世界株式と楽天・全米株式などの特徴は?

楽天・全世界株式と競合ファンド

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』(楽天投信投資顧問)は、日本を含む全世界の株式市場の動きをとらえることをめざして、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果を目標として運用を行います。

投資対象指数は先進国や新興国市場を含む約47ヵ国の約8,000銘柄で構成され、全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしています。

投資対象指数に連動する『バンガード・トータル・ワールド・ストックETF』が実質的な投資先です。

2017年11月末現在、同ETFは日本を含めた世界各国の大型株、中型株、小型株、合わせて7,954銘柄に投資しています。

バンガード・トータル・ワールド・ストックETFの上位10ヵ国と上位10銘柄
2017年11月末現在

全世界株式インデックス・ファンド』(ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ)は、日本を含む世界の株式に投資します。

ベンチマークの「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」は、日本を含む先進国23ヵ国と新興国24ヵ国の合計47ヵ国の大型株と中型株2,490銘柄で構成されています(2017年11月末現在)。

楽天・全米株式と競合ファンド

楽天・全米株式インデックス・ファンド』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の動きをとらえることをめざして、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果を目標として運用を行います。

投資対象指数は米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーしています。

投資対象指数に連動する『バンガード・トータル・ストック・マーケットETF』が実質的な投資先です。

2017年11月末現在、同ETFは米国の大型株、中型株、小型株、合わせて3,624銘柄に投資しています。

バンガード・トータル・ストック・マーケットETFのセクター別構成比と上位10銘柄
2017年11月末現在

iFree S&P500インデックス』(大和証券投資信託委託)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象としたS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

今回取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。

楽天・全世界株式と楽天・全米株式ほか成績比較

楽天・全世界株式インデックス・ファンド、全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンド、iFree S&P500インデックス成績比較表
2018年1月12日現在
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』は2017年9月29日に設定されたばかりで、あくまで短期間での比較であることに留意してください。

設定来の騰落率ではどちらも競合ファンドに対して劣後がやや目立ちますが、過去2カ月の騰落率では運用が安定してきたように見えます

『楽天・全世界株式』『楽天・全米株式』ベンチマークからのかい離が大きめ?ライバルとの差は縮小中

上記の期間では、おおむね全世界株式より米国株式のほうが優勢のようです。

まとめ

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の愛称は、『楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)』と『楽天・バンガード・ファンド(全米株式)』です。

世界最大級の運用会社であるバンガード社は、現在の米国株価は過大評価されており、今後5年から10年のリターンは控えめなものにとどまると見ているようです。

Risk and return: A five-year outlook
バンガード「グローバル・マクロ・マターズ」シリーズ
『米国株の上昇に伴い、リスクとリターンのトレードオフが複雑に』
3ページより引用

※ パーセンタイルとはデータを小さい順に並べた時、小さいほうから何パーセント目に入るかを示す。100個の値があったとすると25パーセンタイルは下から25個目、75パーセンタイルは下から75個目、その間には全体の半分の値が分布する。

・バンガード「グローバル・マクロ・マターズ」シリーズ『米国株の上昇に伴い、リスクとリターンのトレードオフが複雑に』(PDF)

米国株式よりグローバル株式(米国株式60%:米国外株式40%)のほうがリスクを抑えつつリターンの向上を見込める。あるいは、グローバル債券にも分散投資すること(株式60%:債券40%のグローバル・ポートフォリオ)で下振れリスクを大幅に抑制しながら米国株式と同程度のリターンを得られる、と予測しています。

もちろん将来は不確実でシナリオ通りになるとは限りませんが、長期で運用する場合、相場が荒れ模様になり大波にもまれることは避けようがないですよね。特定の国や資産への集中投資は脆弱さを露呈しかねない、という指摘は傾聴に値すると思われます。




こぼれ話
楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の販売会社はエイチ・エス証券、岡三オンライン、SBI証券、ジャパンネット銀行、立花証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券です(2018年1月12日現在)。楽天証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)にもラインナップされています。

楽天証券では投資信託をスポット購入でも積み立てでも100円から購入可能です。また楽天グループの「楽天スーパーポイント」(期間限定ポイントは除く)で投資信託を購入できるようになりました。

少額かつポイントでお試しできるなら、投資が身近になりますね。手軽に投資できるようになっても将来の運用成績までは保証してくれないので、結果については自己責任という原則は忘れないようにしたいです。

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