ニッセイ、たわら、iFreeなど日経225インデックスファンドの騰落率は?日経とTOPIXの違いは?

2017年5月6日土曜日

国内株式

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日経やTOPIX等に連動するETF(上場投資信託)の買い入れを行っている日銀の金融緩和が終了したら…?
日銀のETF(上場投資信託)買入の影響も気になりますが…

※ 記事の最後に2017年9月4日現在のデータを追記しました。

『たわら』や『iFree』の登場など、最近、インデックスファンドの一層の低コスト化が進んでいます。ニッセイの『<購入・換金手数料なし>』シリーズは信託報酬(運用管理費用)の引き下げに積極的で、昨年、日経平均に投資する新しいファンドも追加されました。

そこで、乱立気味なインデックスファンドの中で日経平均株価を投資対象にするインデックスファンドの実際の運用成績を比較してみました。日経平均株価(日経225)と東証株価指数(TOPIX)の特徴や違いについても簡単にまとめてみました。

日経225とTOPIXの特徴と違い

ニッセイ日経225インデックスファンドとニッセイTOPIXインデックスファンドの組入上位10業種及び組入上位10銘柄比較表
2017年7月末の月報より ニッセイTOPIXは<購入・換金手数料なし>の表記を省略

日経225は日本経済新聞社が発表している株価指数で、東京証券取引所第一部に上場されている銘柄のうち取引が活発で流動性の高い株式市場を代表する225銘柄を対象にしています。

TOPIXは東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にした株価指数です。

株価の算出法の違いにより、日経225株価の高い値がさ株(ファーストリテイリング、ソフトバンクグループなど)の影響を受けやすくTOPIX会社の規模が大きい時価総額の高い銘柄(トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループなど)の影響を受けやすいと言われています。

日経225インデックスファンド成績比較

ニッセイ日経225インデックスファンド、たわらノーロード日経225、日経225インデックスe、iFree日経225インデックス、<購入・換金時手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド成績比較表
2017年5月2日現在 ニッセイ日経平均とニッセイTOPIXは<購入・換金手数料なし>の表記を省略

2016年はチャイナショック、イギリスのEU離脱騒動、アメリカの大統領選挙など波乱続きだったために過去6カ月、過去1年の騰落率は2桁のプラスになっています。騰落率は僅差で信託報酬の比較的高い『ニッセイ日経225インデックスファンド』を除くと、各ファンドの優劣は期間によって異なり明確に優位なファンドはありません

設定が古い順に上から並べています。運用歴の短いファンドは騰落率が表示できない期間があります。参考に加えた『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』は、2016年11月に信託報酬(年率)をそれまでの税抜0.29%から税抜0.18%に引き下げています。

どのファンドもノーロード(購入時手数料なし)で、換金時の信託財産留保額もありません。過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません。

まとめ

『世界経済インデックスファンド』や『eMAXIS バランス(8資産均等型)』といったバランスファンドでは、日本株式部分にTOPIXが採用されています。日本の株式市場全体の値動きを反映させるには、東証一部上場の全銘柄を対象にしたTOPIXのほうが適しているのでしょうね。

以前は同じ国内株式インデックスファンドでも、銘柄数の少ない日経225のほうがTOPIXよりも信託報酬が低廉でした。最近は低コスト化が進んでどちらも変わらない水準になったので、投資対象のより分散されたTOPIXのほうがお買い得と言えるかもしれません。

もっとも、日経225とTOPIXどちらに投資するにせよ、少子高齢化の進む日本の将来を楽観的に信じられるかというと悩ましいところですよね。日本企業の海外進出だけでなく、観光や医療ツーリズム等で外から人を呼び込んだり国際化が一層進めばマーケットが広がって、まだまだチャンスはあるでしょうか。

追記
下の表は2017年9月4日現在のデータです。表中ではニッセイ日経平均とニッセイTOPIXは<購入・換金手数料なし>の表記を省略しています。

国内株式に関しては、日経やTOPIX等に連動するETF(上場投資信託)の買い入れを行っている日銀の金融緩和が終了したら、あるいは出口戦略が意識されるようになるだけでも相応の影響がありそうですよね。

ニッセイ日経225インデックスファンド、たわらノーロード日経225、日経225インデックスe、iFree日経225インデックス、<購入・換金時手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド成績比較表
2017年9月4日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

『iFree』6ファンドの信託報酬(運用管理費用)の引き下げが発表されました。プレスリリース(PDF)によると、『iFree 日経225インデックス』の信託報酬は2017年10月2日より年率で税抜0.17%になります。

こぼれ話
『日経225インデックスe』は、三井住友トラスト・アセットマネジメントのほかのインデックスファンドと同様に少額の分配金を出す可能性があります。

運用の途中で分配金に課税されると多少なりとも資金効率が落ちますし、非課税口座のNISAでも分配金の扱いは少し注意が必要です。分配金を再投資する設定にしていた場合、分配金がNISAで再投資されるか、課税口座に移されるか証券会社によって異なるようです。

分配金がNISAで再投資されると、そのぶん投資枠が減ってしまいます。年間120万円の枠に対し毎月10万円積み立てる設定をしていたら、最後の12月の積み立てが枠不足で実行されない可能性があります。




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