※ 記事のデータを更新しました(2017年11月21日)。
米国株式の人気ぶりを反映してか、NYダウ(ダウ・ジョーンズ工業株価平均)に連動するインデックス型投資信託(インデックスファンド)を複数の会社が設定しています。
NYダウに投資するメリットとデメリットについて簡単にまとめてみました。また各社のNYダウ・インデックスファンドの成績を比較してみました。
メリット・デメリット
NYダウの構成銘柄は下の表の30社です。いずれも名前の知れた企業ですよね。NYダウ構成銘柄 2017年11月21日現在 |
これら企業の株式の時価総額は664兆円です。日本を除く先進国の株式(MSCIコクサイ・インデックス)の時価総額が3,719兆円(22ヵ国1,327銘柄)ですから、アメリカの主要な30社だけでその2割弱(約18%)を占めていることになりますね(2017年5月末現在)。
そんな世界を代表する選りすぐりの企業に投資できるのは大きなメリットでしょうね。
世界経済の中心であるアメリカの株価はニュースで日々報道されていますから、ドル円の為替相場も合わせて参考にすれば、投資信託の基準価額を見なくてもおおよその値動きを知ることができますよね。
投資信託の値動きの分かりやすさもメリットの一つでしょうね。
デメリットはアメリカ1ヵ国30社の株式ではいくら選りすぐりの企業が投資対象とはいえ、分散の度合いの低さは否めないですよね。NYダウは株価水準の高い値がさ株の影響が大きいと言われています。
先進国株式インデックスファンドで幅広く分散投資をしたうえで、プラスアルファとしてNYダウを利用するのがやはり無難でしょうか。
NYダウ・インデックスファンド成績比較
2017年10月20日現在 太字は成績が一番良いもの |
過去1年、過去4年の騰落率では『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』が一番良好な成績のようです。
過去6カ月の騰落率では『iFree NYダウ・インデックス』が逆転しています。
設定されたばかりで純資産総額が小さいと信託報酬(運用管理費用)以外に諸経費がかさみがちとも聞きますから、運用期間の比較的短い『iFree』や『たわらノーロード』はもう少し長い目で見守る必要があるのかもしれません。
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません。
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。今回取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間はすべて無期限です。
まとめ
参考に付け加えた先進国株式インデックスファンドに対し、NYダウ・インデックスファンドは過去4年の騰落率で大きく上回っています。好調さの一方で、米国株式は買われすぎでは、という指摘もあります。好調な資産ばかり追いかけていると高値づかみすることにもなりかねませんから、あまり前のめりになって特定の資産に集中投資するのはあぶなっかしいですよね。内外の株式と債券への分散投資という基本も忘れないようにしたいです。
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