S&P500に採用されている企業の海外売上高は40%以上!米国株式のみでもグロバール投資と言える?

2017年12月6日水曜日

先進国株式 米国株式

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米国株式のみでもグロバール投資と言える?

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※ 記事を更新しました(2018年5月8日)。

大和投資信託が「もっと詳しく!S&P500〜 S&P500指数 Q&A 〜」(PDF)というマーケットレターを2017年12月4日付で発表しています。

その中で米国企業の海外売上高比率について言及しています。


S&P500への投資はグロバール投資?

大和投資信託のマーケットレターの中で、米国株式(S&P500)投資について、こんな質問と回答があります(3ページから引用)。

Q S&P500への投資は、米国だけへの投資となるのですか?

A 株式市場としては米国だけとなりますが、S&P500に採⽤されている会社の海外売上高は40%以上となっており、売り上げベースではグローバルと言えます。

S&P500に採⽤されている会社の海外売上高
大和投資信託2017年12月4日付マーケットレター3ページより引用

地域不明も含まれているのが若干気になりますが、アフリカ、アジア、オーストラリア、欧州、北米(米国を除く)、南米など世界各国で米国企業が活躍していることがうかがえますね。


米国株式インデックスファンドほか特徴は?

iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

米国株式インデックスファンドのベンチマークとしては、「S&P500指数」のほかに「NYダウ」も有名ですよね。

SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』は米国を代表する主要30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド、SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープンの組入上位10銘柄
2018年3月末月報より

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は、日本を除く世界の主要先進国の株式市場を対象にした「MSCI コクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 国・地域別組入比率と組入上位10銘柄
2018年3月末月報より

先進国株式インデックスファンドの『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』とS&P500指数連動型の『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』の上位10銘柄はよく似ていますね。

『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の上位10銘柄はすべて米国企業です。

eMAXIS 全世界株式インデックス』は、日本を除く先進国と新興国の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

eMAXIS 全世界株式インデックス 組入上位国・地域、組入上位5銘柄
2018年3月末月報より

今回取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジは行いません。信託期間はすべて無期限です。


米国株式インデックスファンドほか成績比較

iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド、SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、eMAXIS 全世界株式インデックスの成績比較表
2018年5月8日現在

購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。

上記の期間では、S&P500指数連動型の『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』は、先進国株式を対象にした『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』や『eMAXIS 全世界株式インデックス』を上回る成績になっています。

『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』の好調さが際立っていますが、わずか30銘柄という組入銘柄の少なさは、やや不安も感じるでしょうか。


まとめ

先進国株式インデックスファンドの代わりに世界経済の中心である米国の株式に集中して投資したいというニーズも結構あるようです。

大和投資信託のマーケットレター(PDF)によれば、S&P500採⽤企業の海外売上高は40%以上となっていて、米国株式のみでも売り上げベースではグローバル投資と言えるのかもしれません。

先進国株式も6割強が米国株式ですから米国が不景気になれば影響は避けられないでしょうね。先進国株式でも上位は米国企業が独占しているなど米国株式が非常に魅力的なのも確かです。

その一方で、新興国企業の存在感の高まりも考慮すると、やはり米国のみならず世界各国に幅広く分散しておかないと長期では機会損失になりかねない心配もありますよね。

つみたてNISAでは投資可能期間の最終年である2037年に購入した投資信託は2056年まで保有することができます。

イギリスのコンサルティング会社PwCの2050年にかけての主要国のGDP予測では、1位中国、2位インド、3位アメリカ、4位インドネシア、5位ブラジル、6位ロシア、7位メキシコ、8位日本、9位ドイツ、10位イギリスと新興国の更なる躍進を予測しています。




こぼれ話

今回取り上げた投資信託より後発の『iFree S&P500インデックス』や『iFree NYダウ・インデックス』の信託報酬は年率で税込0243%(税抜0.225%)と低廉です。

米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした『楽天・全米株式インデックス・ファンド』は年率で税込0.1696%とさらに低廉です。

『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の出足の成績をiFree S&P500・NYダウ、SMT米国株配当貴族等と比較

ちなみに2018年から始まったつみたてNISAではNYダウは対象外です。30銘柄という少数精鋭のNYダウ連動型の投資信託は、株式市場が変調した時のことを考えると分散の度合いの低さがやはり気がかりですよね。

つみたてNISAでは世界の株式に手堅く分散投資して、iDeCo(SBI証券やマネックス証券など)や特定口座でスパイスとしてNYダウに投資するのも面白そうだとは思うのですが。




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