※ 記事を更新しました(2018年1月22日)。
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の信託報酬率の引き下げが発表されました(PDF)。
今までは年率で税抜0.1890%(税込0.20412%)でしたが、2018年1月30日より税抜0.1095%(税込0.11826)に引き下げられます。
ファンドの特徴と、これまでの運用成績をライバルと比較してみました。
比較の対象は『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』、『たわらノーロード 先進国株式』です。
先進国株式インデックスファンドの特徴
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』 組入上位10ヵ国 2017年12月末月報より |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』ほか一般的な先進国株式インデックスファンドのベンチマークは「MSCI コクサイ・インデックス」(円換算ベース)です。
同指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国1,332銘柄で構成されています(2017年12月末現在)。
組入上位10業種と組入上位10銘柄 2017年12月末月報より |
今回取り上げた投資信託は、為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
先進国株式インデックスファンドの成績
2018年1月19日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
比較する期間が1年未満の短期間ということもあって、運用実績は僅差でほぼ横並びです。
すべてノーロード(購入時手数料なし)で、信託財産留保額もありません。
前述の通り『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の信託報酬は2018年1月30日から税抜0.1095%に引き下げられる予定です。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は2017年11月21日に信託報酬の引き下げが実施されました。
『たわらノーロード 先進国株式』も2017年12月30日に信託報酬の引き下げが実施されました。
先進国株式インデックスファンド実質コスト(推計)
項目ごとに小数第3位未満は四捨五入
交付運用報告書より
|
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は決算前なので、マザーファンドを共有する『eMAXIS 先進国株式インデックス』の交付運用報告書から抜粋しました。
上記の費用明細のうち「信託報酬」に各投資信託の引き下げ後の数字(税込)を単純に当てはめて合計したものが下の表になります。
項目ごとに小数第3位未満は四捨五入 |
他の投資信託が更なる信託報酬の引き下げに動かない限りは、コスト面では『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』がやはり優位のようです。
もっとも、実際の運用成績にどこまで反映されるかは未知数です。
まとめ
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の信託報酬の引き下げ(税込0.11826%)は、2018年1月12日設定の『EXE-i つみたて 先進国株式ファンド』をにらんだ動きのようです。『EXE-i つみたて 先進国株式ファンド』の構成比は米国株式に投資する海外ETFが55%、米国以外の先進国株式に投資する海外ETFが45%となっています。
日本も投資対象に含まれているのが特徴で、先進国の株式を中心に投資したい人には投資信託一本で国内外の株式に分散投資できて有用な投資信託でしょうね。
販売会社はSBI証券です。
つみたてNISAをきっかけに信託報酬の引き下げ競争が加速し、手軽に分散投資のできる魅力的な投資信託が登場したのは嬉しいかぎりです。
つみたてNISAの終了まで、投資信託が繰上償還されずに、ちゃんと走り切れることを願います。
追記
Twitterで「しんたろうのお金のはなし」のしんたろうさんに『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の信託報酬の引き下げやコストについて御教示して頂きました。ありがとうございます。
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