「SBI米国中小型割安株ファンド」の成績をトランプ銘柄投信や米国株式インデックス投信と比較

2017年4月19日水曜日

トランプ銘柄投信 米国株式

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森の建築家アメリカビーバー写真
森の建築家アメリカビーバー

※ 記事の最後に2017年6月16日現在のデータを追記しました。

アメリカの中小型株に投資する「SBI米国中小型割安株ファンド(愛称:USリバイブ)」が2017年3月3日に設定されました。

設定来およそ1カ月半の運用成績をトランプ銘柄投信や米国株式インデックスファンドと比較してみました。

ファンドの特徴

SBI米国中小型割安株ファンド」は、アメリカの中小型株式の中から、高配当かつバリュエーションが割安と判断される企業の株式等に投資します。ポートフォリオ構築にあたっては、配当利回り、バリュエーション、モメンタム、流動性等の分析・評価を行い、利益や配当の質、財務体質やキャッシュフローにも着目し、原則として約100銘柄程度に分散投資します。

2017年3月16日付の臨時レポートによると、マザーファンドの業種別構成比率はトランプ政権下でインフラ投資の恩恵を受けやすい資本財・サービスが21.4%(1位)、素材業種が10.5%(3位)、利上げで収益力の向上が期待される金融が20%(2位)となっています。

販売会社は2017年4月19日現在、SBI証券、高木証券、楽天証券、マネックス証券です。SBI証券のインターネットコース、楽天証券、マネックス証券では購入時手数料が無料です(ノーロード)。

米国インフラ・ビルダー株式ファンド」、「米国インフラ関連株式ファンド(愛称:グレート・アメリカ)」、「USインフラ株式ファンド(愛称:アメリカンインフラ)」(年2回決算型)は、いずれもトランプ米大統領が掲げるインフラ投資政策関連の銘柄に投資するファンドです。

3つのファンドとも為替ヘッジありとなしを選択可能ですが、今回はほかのファンドに合わせて為替ヘッジなしを比較の対象にします。

iFree NYダウ・インデックス」は、ゴールドマン・サックス・グループ、ボーイング、アップル、ウォルトディズニー、キャタピラーなどアメリカを代表する主要30銘柄を対象としたダウ・ジョーンズ工業株価平均に連動するインデックスファンドです。

i-mizuho米国株式インデックス」は、アメリカ全株式の時価総額のうち8割近くを占める大型株約500銘柄を対象としたS&P500指数に連動するインデックスファンドです。

SBI米国中小型割安株ファンドほか成績

SBI米国中小型割安株ファンド、米国インフラ・ビルダー株式ファンド、米国インフラ関連株式ファンド、USインフラ株式ファンド、iFree NYダウ・インデックス、i-mizuho米国株式インデックス成績表
2017年4月18日現在の基準価額をもとにノーロードで計算 いずれも為替ヘッジなし

USインフラ株式ファンド(愛称:アメリカンインフラ)」(年2回決算型)は2017年3月10日設定で一部騰落率の計算に必要な期間に達していません。既存のファンドに投資するファンド・オブ・ファンズとはいえ、純資産総額の小ささが心配でしょうか。

まとめ

上記の期間では残念ながら「SBI米国中小型割安株ファンド」は、米国株式インデックスファンドに対して劣後していて、厳しいスタートとなったようです。

オバマケア代替法案がつまずいてトランプ政権の政策実行力に疑問符がついたことからインフラ関連株が値下がりしていることや、規制緩和が期待されていた金融株がさえないことも原因でしょうか。短期の政策金利の引き上げと裏腹に長期金利が低下していることも金融株には逆風ですよね。

トランプ銘柄投信は、電力やガス、水道といった公益事業の比率の高いファンドは比較的堅調なようです。信託期間が有限のトランプ銘柄投信にくらべ、インデックスファンドと同様に「SBI米国中小型割安株ファンド」は信託期間が無期限となっているのが長所でしょうか。

こぼれ話
小型株は大型株よりもリターンが高いというアノマリー(理論的には説明しにくい相場の経験則)があるそうなのですが、投資信託を利用して投資する場合、コストの高さがハンデにならないかは気になるところかもしれませんね。

追記
下の表は2017年6月6日現在のデータです。この期間の騰落率を見ると手数料の安いインデックスファンドでいいのでは、という気がしてしまいますね(苦笑)。

SBI米国中小型割安株ファンド、米国インフラ・ビルダー株式ファンド、米国インフラ関連株式ファンド、USインフラ株式ファンド、iFree NYダウ・インデックス、i-mizuho米国株式インデックス成績表
2017年6月16日現在の基準価額をもとにノーロードで計算 いずれも為替ヘッジなし




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