「iFree 新興国株式インデックス」はたわらノーロード新興国株式だけでなく先進国株式より好成績?

2017年3月15日水曜日

新興国株式

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ブラジルの国鳥オニオオハシ写真
ブラジルの国鳥オニオオハシ

新興国の株式に投資する「iFree 新興国株式インデックス」が設定されてから約半年がたちました。ファンドの特徴や成績を「たわらノーロード 新興国株式」と比較してみました。

アメリカの追加利上げにともなって資金流出が懸念される新興国株式ですが、最近の投資信託の運用成績は実際どんな感じなのかも合わせて確認したいと思います。参考までに「たわらノーロード 先進国株式」とも成績をくらべてみました。

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iFree 新興国株式ほか特徴

「iFree 新興国株式インデックス」のベンチマークは、ファンダメンタル(株主資本、キャッシュフロー、売上、配当)に着目した「FTSE RAFI エマージング インデックス」で、同指数は13か国約350銘柄で構成されています(2016年6月末現在)。

「たわらノーロード 新興国株式」のベンチマークは、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」で、同指数は23か国832銘柄で構成されています(2016年11月末現在)。

2つのファンドの国・地域別構成比や業種別構成比は下の表の通りです。「iFree 新興国株式インデックス」は国・地域別構成比ではブラジルと中国で半分近くを占めています。業種別構成比でも金融とエネルギーでほぼ半分を占めるなど偏(かたよ)りが大きいです。

2017年2月末の月報より

「たわらノーロード 先進国株式」は、MSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。日本をのぞく先進国株式が対象のMSCIコクサイ・インデックスは、22か国1,317銘柄で構成されています(2016年11月末現在)。

iFree 新興国株式ほか成績

iFree 新興国株式ほか成績表
2017年3月14日現在の基準価額をもとに計算

過去6カ月の騰落率では、どのファンドも良好な成績ですね。「iFree 新興国株式インデックス」が「たわらノーロード 先進国株式」よりも好成績なのには驚かされます。

過去3カ月の騰落率では、「iFree 新興国株式インデックス」も「たわらノーロード 新興国株式」も、「たわらノーロード 先進国株式」を上回る成績です。

もっとも直近の過去1カ月の騰落率では、やはりアメリカの利上げ観測の高まりによる影響もあるのか、新興国株式に投資する2つのファンドとも「たわらノーロード 先進国株式」を下回っています。

まとめ

ファンダメンタルに着目した「iFree 新興国株式インデックス」は投資先をしぼり込んでいるいるぶん偏りもあって、そこが若干心配でしょうか。成績自体は、直近では落ち込みが目立つものの、半年間の成績は良好です。

過去の実績が必ずしも将来の成績を保証してくれるわけではありませんし、より投資先の分散された「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」を採用するファンドのほうが好ましいという見方もあるでしょうね。

新興国資産に対しては、アメリカの追加利上げなど逆風が吹くこともあるかもしれませんね。それでも、発展著しい新興国の企業が先進国の企業を買収することも今や珍しくないのに新興国株式を投資対象から完全に外してしまうのは、もったいない気がします。

追記
最近の「iFree」シリーズの記事と日付を合わせた場合の成績は下の表のとおりです。

iFree 新興国株式ほか成績表
2017年3月10日現在の基準価額をもとに計算




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