2018年9月のSBI証券の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)でベスト10のうち1~5位の投資信託について、特徴と運用実績を簡単にまとめてみました(6~10位はこちらの記事)。
つみたてNISAの概要については金融庁のWEBサイトでも解説されています。
過去記事の更新
・楽天証券「つみたてNISA取扱商品」株式とバランス型に分類し信託報酬の安い順に並び替えてみました
つみたてNISA人気ランキングベスト5(SBI証券)
SBI証券の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)のベスト5は下記の通りです(2018年9月1日~同年9月30日)。1位→(前回1位)eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
日本を除く先進国の株式(大型株と中型株)に投資
2位↑(前回4位)<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
日本を除く先進国の株式(大型株と中型株)に投資
3位↓(前回2位)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の株式(大型株)に投資
4位↑(前回5位)楽天・全米株式インデックス・ファンド
米国の株式(大型株~小型株)に投資
5位↓(前回3位)ひふみプラス
国内外の株式に選別投資
投資信託の特徴は?
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。2018年8月末月報より |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 2018年8月末月報より |
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年8月末月報より |
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
実質的な投資対象ファンドVTIのポートフォリオ 2018年7月末現在(同年8月末月報より) |
『ひふみプラス』は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に選別投資します。直販の『ひふみ投信』と同じマザーファンドを通じて運用されています。
2018年8月末月報より |
今回取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
投資信託の費用は?
つみたてNISAでは、ETFを除き、投資信託はノーロード(購入時手数料なし)です。運用管理費用である信託報酬(年率)は下記の通りです。
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』
税込0.11772%
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』
税込0.11772%
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』
税込0.17280%
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』
税込0.16960%
『ひふみプラス』
税込1.05840%
『ひふみプラス』は純資産総額に応じて一定額を超えた分について信託報酬(運用管理費用)の料率が下がる仕組みになっています。500億円を超える部分は税込0.9504%、1,000億円を超える部分は税込0.8424%に下がります。
投資信託の運用実績は?
下のグラフは過去1年間(2017年10月3日~2018年10月2日)の基準価額の値動きを比較したものです(起点の基準価額を1万円に統一)。『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(2018年7月3日設定)は運用開始から1年未満のためグラフには入っていません。
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』はベンチマークを同じくする『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の陰に隠れています。
基準価額の値動き 2017年10月3日~2018年10月2日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』を含む各投資信託の騰落率は下の表の通りです。
2018年10月2日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
先進国株式インデックスファンドや米国株式インデックスファンドが堅調な一方、『ひふみプラス』の最近の騰落率がさえないように見えるのは過去の成績が飛び抜けていた反動もあるのでしょうね。
好調な資産も買われすぎれば上昇の余地が乏しくなるのは避けられないのかもしれません。
まとめ
つみたてNISAでは毎月分配型の投資信託は排除されています。ランキング上位の低コストなインデックスファンドは分配金の実績がありません。これは分配金を受け取らずに運用に回した方が、より大きな利益が期待できるという複利効果を狙ったものです。
出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」8P https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/assets/pdf/tsumitate_guidebook.pdf |
複利効果は投資期間が長いほど大きくなると言われています。
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・SBI証券「つみたてNISA取扱商品」株式とバランス型に分類し安い順に並替 楽天・全世界株、全米株もあり
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