※ 記事を更新しました(2018年11月1日)
2018年8月21日に信託報酬率の引き下げが行われた『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の特徴と実績を競合投信と比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』、『たわらノーロード 先進国株式』、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』、『eMAXIS 全世界株式インデックスファンド』、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』、『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』です。
ニッセイ外国株式ほか特徴
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』、『たわらノーロード 先進国株式』は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。2018年9月末月報より |
2018年9月末月報より |
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))は、日本を含む全世界の株式市場を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
実質的投資対象ファンドVTのポートフォリオ 2018年8月末現在(同年9月末月報より) |
実質的な投資対象ファンドVTのポートフォリオ 2018年8月末現在(同年9月末月報より) |
『eMAXIS 全世界株式インデックス』は、日本を除く世界の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年9月末月報より |
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
実質的な投資対象ファンドVTIのポートフォリオ 2018年8月末現在(2018年9月末月報より) |
『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
実質的な投資対象ファンドIVVのポートフォリオ 2018年9月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間はすべて無期限です。
ニッセイ外国株式ほか費用
上記の投資信託はノーロード(購入時手数料なし)です。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国インデックスファンド』の運用管理費用(年率)は2018年8月21日に税込0.20412%(税抜0.189%)から税込0.11772%(税抜0.109%)に引き下げられました。
ニッセイ外国株式ほか運用実績
下のグラフは、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の過去およそ3年間の基準価額の推移を『eMAXIS 全世界株式インデックス』や『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』と比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移(月末ベース) 2015年10月末~2018年10月末 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
そのほかの投資信託を含めた騰落率の比較は下の表の通りです。
2018年10月31日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国インデックスファンド』の騰落率が先進国株式インデックスファンドのライバルに劣後しているのは、過去に何度か指数からの比較的大きめなかい離があったことも一因でしょうか。
とはいえ、先進国株式インデックスファンド同士の比較では僅差にとどまります。
上記の期間では米国株式インデックスファンドが好調な一方、直近で特に軟調な新興国株式を含む全世界株式インデックスファンドは若干見劣りする成績でした。
まとめ
ベンチマークからのかい離が過去に指摘されている『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』ですが、純資産総額が順調に成長していることもあり安定した運用を期待したいところですよね。先進国株式インデックスファンドだけでも北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22ヵ国に投資できますが、新興国も含めた更なる国際分散投資を求めるのであれば全世界株式インデックスファンドという選択肢もあります。
先進国株式インデックスファンドでも全世界株式インデックスファンドでも、上位は米国企業が占めています。米国の一人勝ちが続くと確信が持てるのであれば、米国株式インデックスファンドという選択肢もありますね。
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