※ 記事を更新しました(2019年3月23日)。
先進国株式、国内株式、新興国株式、それぞれのインデックスファンドを組み合わせた場合の運用実績を、『eMAXIS Slim』シリーズと『<購入・換金手数料なし>』シリーズで比較してみました。
今回、取り上げた投資信託は、つみたてNISAの対象商品です。つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
詳細については金融庁のWEBサイトで解説されています。
eMAXIS Slim 先進国株式ほか特徴
2019年2月末月報より |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は、先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』と『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にした「TOPIX(東証株価指数)」に連動する投資成果をめざします。
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』と『<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド』は、新興国の株式市場を対象にした「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2019年2月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は原則として外貨建資産の為替ヘッジを行いません。信託期間はすべて無期限です。
eMAXIS Slimと<購入・換金手数料なし>の運用実績
「先進国株式80%+国内株式10%+新興国株式10%」というインデックスファンドの組み合わせは、おおむね株式市場の時価総額比にならったものです。先進国株式以外の比率を高めた「先進国株式60%+国内株式20%+新興国株式20%」という組み合わせについても、一緒に比較しています。
2019年3月22日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
僅差ではありますが、上記の期間では『<購入・換金手数料なし>』シリーズより『eMAXIS Slim』シリーズのほうが優勢でした。
『eMAXIS Slim』シリーズのほうが機敏に信託報酬率の引き下げを実施していたことも一因でしょうね。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド』に関しては、純資産総額の小ささが不利に働いた面もあるかもしれないですね。
近年の信託報酬率の引き下げ実績
先進国株式インデックスファンド
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』2018年1月30日 税抜0.1890% → 税抜0.1095%
2018年7月25日 税抜0.1095% → 税抜0.1090%(※)
※ 純資産総額に応じて500億円以上1,000億円未満の部分は税抜0.1040%、1,000億円以上の部分は税抜0.0990%になります。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』
2018年8月21日 税抜0.1890% → 税抜0.1090%
国内株式インデックスファンド
『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』2017年11月10日 税抜0.170% → 税抜0.159%
2019年2月15日 税抜0.159% → 税抜0.155%
※ 純資産総額に応じて500億円以上1,000億円未満の部分は税抜0.150%、1,000億円以上の部分は税抜0.145%になります。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』
2018年2月21日 税抜0.180% → 税抜0.159%
新興国株式インデックスファンド
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』2017年12月13日 税抜0.339% → 税抜0.190%
2018年7月25日 税抜0.190% → 税抜0.189%(※)
※ 純資産総額に応じて500億円以上1,000億円未満の部分は税抜0.184%、1,000億円以上の部分は税抜0.179%になります。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド』
2018年7月13日 税抜0.339% → 税抜0.189%
まとめ
先進国株式、国内株式、新興国株式、それぞれのインデックスファンドを組み合わせた場合の運用実績は、『eMAXIS Slim』シリーズが『<購入・換金手数料なし>』シリーズを僅差で上回っていました。『eMAXIS Slim』シリーズは、国内の投資信託よりも規模の大きな海外ETFを利用したインデックスファンドに対しても信託報酬率の引き下げを積極的に行い対抗してきたのが功を奏したのでしょうね。
せっかくインデックスファンドが低コストになっても利用者が増えないと繰上償還されて短命に終わりかねないですから、つみたてNISAをきっかけにインデックス投資がもっと広まるといいですね。
・実績比較「先進国株式+国内株式」eMAXIS Slimと<購入・換金手数料なし>どちらのシリーズが優勢?
・eMAXIS Slim 先進国、国内、新興国株式の組み合わせを楽天やSBI等の全世界株式と比較
【Amazon】はじめての積立て投資1年生 月1万円からコツコツはじめて増やせるしくみがわかる本【電子書籍】[ 竹内弘樹 ]
【楽天Kobo】お金は寝かせて増やしなさい【電子書籍】[ 水瀬ケンイチ ]
ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログ集
ブログ村 資産運用(投資)
資産運用(投資)が話題のブログ集
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログ集
0 件のコメント:
コメントを投稿