アクティブ運用『ひふみプラス』『年金積立 Jグロース』つみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?TOPIXや日経平均株価連動型のインデックスファンドとも比較

2018年5月9日水曜日

ひふみ 国内株式

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『ひふみプラス』『年金積立 Jグロース』つみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?インデックスファンドと比較・評価・解説

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※ 記事を更新しました(2019年6月3日)。

アクティブ運用の『ひふみプラス』と『年金積立 Jグロース』に、つみたてNISAで毎月1万円ずつ積立投資をしたら今いくらになっているのか確認してみました。

インデックスファンドの『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』や『<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』と比較しました。

2019年5月末時点での成績をまとめています。

つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。詳細については金融庁のWEBサイトで解説されています。


ひふみプラスほか特徴

ひふみプラス』は財務指標や株価指標など目に見える定量面だけでなく、企業訪問等を通じ経営方針や戦略など目に見えない定性面にも徹底した調査・分析を行うことをうたっています。

直販の『ひふみ投信』と同じマザーファンドを通じて運用されています。状況に応じて株式を売却して現金比率を高める場合があります(最大で50%未満)。

国内だけでなく海外の企業にも投資先を広げています。原則として外貨建資産の為替ヘッジは行いません。

ひふみプラス 組入上位10業種と組入上位10銘柄
2019年4月末月報より

年金積立 Jグロース』(愛称:つみたてJグロース)は今後の成長が期待できる企業、自己資本利益率が高い企業、株主への利益還元が期待できる企業に厳選し投資することで、TOPIX(東証株価指数)を上回る投資成果をめざします

企業訪問など徹底したボトムアップ・リサーチで、勝ち組成長企業の選定を行ないます。

年金積立 Jグロース 組入上位10業種と組入上位10銘柄
2019年4月末月報より

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にした「TOPIX(東証株価指数)」に連動する投資成果をめざします。

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 組入上位10業種と組入上位10銘柄
2019年4月末月報より

<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』は、東京証券取引所の第1部上場のうち代表的な225銘柄を対象にした「日経平均株価(日経225)」の値動きに連動する投資成果をめざします。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド 組入上位10業種と組入上位10銘柄
2019年4月末月報より
組入銘柄数は2019年2月15日付運用報告書より

今回、取り上げた投資信託の信託期間は無期限です。


ひふみプラスほか費用

つみたてNISAでは、ETFをのぞき、投資信託はノーロード(購入時手数料なし)です。

運用管理費用である信託報酬は以下の通りです。すべて年率(税抜)です。

ひふみプラス
0.980%
(純資産総額500億円を超える部分0.880%、同1,000億円を超える部分0.780%

年金積立 Jグロース
0.820%

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
0.140%

<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
0.159%(2019年6月27日より0.140%

解約時の信託財産留保額は3つの投資信託ともありません。

『ひふみプラス』の信託報酬の逓減に関しては下の記事も参考にしてください。

ひふみプラス 運用報告書に純資産総額に応じた信託報酬の逓減が反映されていない件について問い合わせてみました


ひふみプラスほか成績

毎月1日を積立日に設定しています(約定日は国内資産は当日、海外資産の含まれるひふみプラスは翌営業日)。1日が休日の場合は後ずれします。

ひふみプラス、年金積立 Jグロースの積立投資の成績
端数は四捨五入しています
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

貿易摩擦や景気減速への警戒感が再燃しています。指数連動型のインデックスファンドの成績は下の表の通りです。

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドの積立投資の成績
端数は四捨五入しています
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

2018年1月から始まったつみたてNISAで毎月1万円ずつ積立投資を行った場合、17万円の投資額に対して2019年5月31日現在の評価額は以下の通りです。

ひふみプラス
154,122円(マイナス15,878円)

年金積立 Jグロース
157,950円(マイナス12,050円)

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
154,423円(マイナス15,577円)

<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
161,134円(マイナス8,866円)

好調な運用成績を誇っていた『ひふみプラス』ですが、上記の期間では残念ながら『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』にも『<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』にも劣後しています。

『年金積立 Jグロース』は『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』より若干マイナス幅が控えめですが、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』には及びませんでした。

銘柄を厳選したアクティブ運用の投資信託といえども、インデックスファンドに常勝とはいかないようです。

「2018年1月に一括投資」した場合と「積立投資の通算成績」の比較は、下の表の通りです。

ひふみプラス、年金積立 Jグロース、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドの一括投資と積立投資の成績
2019年5月31日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

上記の期間では一括投資より積立投資のほうが優勢ですが、相場が好調で上昇が続いている局面では積立投資が機会損失になる場合もあります。

「国内株式」一括投資と積立投資の成績を5年、10年、15年で比較 停滞イメージの強い国内株式は積立投資が有利?それとも…


まとめ

少子高齢化による人口減少の影響が心配なので、国内株式は銘柄を選別した投資信託を利用したいというニーズもあるかもしれませんね。

ただし、過去の実績が将来の運用成績を保証するものではない以上、長期のつみたてNISAではコストが高めなアクティブ運用の投資信託には慎重な見方もあるでしょうね。

アクティブファンドの場合、運用担当者が途中で変わってしまったら、という点も気がかりでしょうか。

NISAでは一度売却すると非課税投資枠の再利用ができないので、投資信託の乗り換えには不便な面もあります。

非課税メリットを最大限に活かすべく値動きは激しくても期待されるリターンの高そうな投資信託をつみたてNISAに割り当てるのか。それとも定石通りインデックスファンドで国内外の複数の資産に分散投資を行うのか。

あれこれ悩むくらいなら両方に投資するというのも一案かもしれませんが、もちろんリスク許容度によっても答えは変わってくるでしょうね。背伸びをしすぎないというのも賢明な選択でしょうか。




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