ひふみプラス 運用報告書に純資産総額に応じた信託報酬の逓減が反映されていない件について問い合わせてみました

2019年4月22日月曜日

ひふみ

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ひふみプラスの運用報告書に信託報酬率の低減が反映されていない?

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『ひふみプラス』の運用報告書に純資産総額に応じた信託報酬率の逓減が反映されていないように見えるという疑問とレオス・キャピタルワークスからの回答について簡単にまとめてみました。

また念のため『ひふみプラス』と『ひふみ投信』の運用実績を比較してみました。

最後にインデックスファンドと比較した記事をリンクしています。


1万口当たりの費用明細の「信託報酬」に疑問?

項目ごとに小数第3位未満は四捨五入

上記は『ひふみプラス』の第7期(2017年10月3日~2018年10月1日)の運用報告書(全体版)9ページに掲載されている「1万口当たりの費用明細」を1年相当に改めた抜粋になります。

信託報酬は年率1.058%となっています(小数第3位未満は四捨五入)。

『ひふみプラス』の交付目論見書の8ページには「純資産総額が一定金額に達すると、一定金額を超えた部分に対して信託報酬が逓減される仕組み」との記載があります。

具体的には以下の通りです。

500億円まで:
税込1.0584%(税抜0.98%)

500億円を超える部分:
税込0.9504%(税抜0.88%)

1,000億円を超える部分:
税込0.8424%(税抜0.78%)

第7期の純資産総額は期首は3,000億円強、期末は6,600億円強です。

運用報告書の信託報酬は上限のままで純資産総額に応じた信託報酬の逓減が反映されていないように思えます。

レオス・キャピタルワークスにメールで問い合わせをしたところ、以下のような回答を頂きました。

ご質問の「ひふみプラス」の運用報告書の件ですが、「1万口当りの費用明細」の欄につきましては、簡便な計算結果を掲載しており、そのため、信託報酬率は上限の値(税抜で年0.98%)を適用して信託報酬を計算しております。

運用報告書の「1万口当たりの費用明細」は受益権口数に変動があるため簡便法により算出しており、信託報酬率も簡略化して上限の値を適用しているということのようです。

つまり「1万口当たりの費用明細」は、明細とはいうものの、おおよその目安にすぎないという見方もできるかもしれませんね。

もちろん日々の基準価額については信託財産額によって逓減した信託報酬率が適用されているそうです。


ひふみプラスとひふみ投信の運用実績

ひふみプラスとひふみ投信の基準価額の騰落率
2019年4月22日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

上記は『ひふみプラス』と『ひふみ投信』の基準価額の騰落率を比較したものです。

純資産総額に応じた信託報酬の逓減をうたった『ひふみプラス』は、僅差ではありますが『ひふみ投信』よりも運用実績が向上しています。

ちなみに直販の『ひふみ投信』は保有期間に応じて信託報酬を一部還元する(その分口数が増える)仕組みになっています。




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過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

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