※ 記事を更新しました(2018年6月28日)。
業界最低水準の運用コストをめざすとうたっている『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』の実績を競合する新興国株式インデックスファンドと比較してみました。
参考までに先進国株式インデックスファンドも一緒に比べてみます。
比較の対象は『i-SMT 新興国株式インデックス(ノーロード)』、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド』、『たわらノーロード 新興国株式』、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』です。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスほか特徴は?
組入上位10ヵ国 2018年5月末月報より |
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』ほか今回取り上げた新興国株式インデックスファンドは、新興国の株式市場を対象にした「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
同指数はアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の24か国で構成されています(2018年5月末現在)。
2018年5月末月報より |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は、日本を除く主要先進国の株式市場を対象にした「MSCI コクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
同指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国で構成されています(2018年5月末現在)。
2018年5月末月報より |
今回取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジは行いません。信託期間は、すべて無期限です。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスほか成績比較
2018年6月27日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
上記の投資信託はすべてノーロード(購入時手数料なし)です。
『i-SMT 新興国株式インデックス(ノーロード)』と『たわらノーロード 新興国株式』は、換金時に信託財産留保額として基準価額に0.3%をかけた額が差し引かれます。
直近の株式市場は貿易摩擦に対する警戒感から下落しています。
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は、新興国株式インデックスファンド同士の比較では『i-SMT 新興国株式インデックス(ノーロード)』を除き、ライバルよりも騰落率の下落幅が控えめになっています。
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』(2017年7月31日設定)は、『たわらノーロード 新興国株式』(2016年3月14日設定)よりも後発ですが、純資産総額は追い抜いています。
『i-SMT 新興国株式インデックス(ノーロード)』は2018年1月12日設定で、運用期間がまだ半年に達していません。
ちなみに『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』はこれまでに2回、信託報酬率の引き下げを行っています。
2017年11月10日 税抜0.340%→税抜0.339%
2017年12月13日 税抜0.339%→税抜0.190%(※)
※ 純資産総額に応じて500億円以上1,000億円未満の部分は税抜0.185%、1,000億円以上の部分は税抜0.180%になります。
ライバルの『たわらノーロード 新興国株式』も昨年、信託報酬率の引き下げを実施しています。
2017年12月30日 税抜0.495%→税抜0.340%
まとめ
業界最低水準の運用コストをうたった『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は、設定からまだ日が浅いものの、純資産総額は順調に伸びていてホッと一安心でしょうか。直近の騰落率は株式市場が荒れ模様なのでマイナスですが、おおむねライバルに見劣りするようなことはなく堅実に運用されているようです。
新興国の成長性の高さに期待して地域別の比率を自分で調整したい場合などには、個別インデックスファンドの組み合わせが有用ですよね。
手軽さを重視するなら、全世界株式インデックスファンドやバランスファンドも魅力的でしょうね。
・eMAXIS Slim 先進国、国内、新興国株式の組み合わせを楽天やEXE-iつみたて等の全世界株式と比較
・『世界経済インデックスファンド』3種の運用報告書(2017年1月21日~2018年1月22日)で実質コストや騰落率を確認 8資産均等型と比較
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