アジアの有力企業を投資対象とした『eMAXIS 日経アジア300インベスタブル・インデックス』と『日経アジア300インベスタブル・アクティブ・ファンド』(愛称:アジア・リーダー)の特徴と運用実績を一般的な新興国株式インデックスファンドと比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』です。
新興国株式ファンドの特徴
『eMAXIS 日経アジア300インベスタブル・インデックス』は、アジアの有力企業群を対象にした「日経アジア300インベスタブル指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。ベンチマークの指数は時価総額、売買代金、売上高伸び率、浮動株比率等の数値データに基づいて銘柄が選定されます。
2019年11月末現在、アジアの241銘柄を組み入れています。
信託期間は無期限です。
eMAXIS 日経アジア300インベスタブル・インデックス 2019年11月末月報より |
『日経アジア300インベスタブル・アクティブ・ファンド』は、中長期的に「日経アジア300インベスタブル指数」(円換算ベース)を上回る投資成果をめざします。
指数の構成銘柄に加え、次世代組入候補銘柄等も投資対象とします。徹底した調査・分析により、利益成長およびフリーキャッシュフローに着目し、株価の上昇が期待される銘柄を選別します。
2019年11月末現在、アジアの45銘柄を組み入れています。
信託期間は2027年12月14日までです。
日経アジア300インベスタブル・アクティブ・ファンド 2019年11月末月報より |
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は、新興国の株式市場を対象にした「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2019年11月末現在、アジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の1,375銘柄を組み入れています。
信託期間は無期限です。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 2019年11月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は、為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行いません。
新興国株式ファンドの費用
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、SBI証券や楽天証券などのネット証券(インターネットコース)では無料の場合もあります。
新興国株式ファンドの運用実績
下のチャートは最後発の『eMAXIS 日経アジア300インベスタブル・インデックス』設定来1年11ヵ月弱の期間(2018年1月26日~2019年12月20日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年1月26日~2019年12月20日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年12月20日現在)。
設定来騰落率は1年11ヵ月弱の数字です。
2019年12月20日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
アジアの中間所得層の増加や消費拡大に期待するなら、アジアの主要企業を組み入れた「日経アジア300インベスタブル指数」関連の投資信託も検討対象になるでしょうか。
ただ、設定後しばらく新興国株式が軟調だったこともあり、『eMAXIS 日経アジア300インベスタブル・インデックス』も『日経アジア300インベスタブル・アクティブ・ファンド』も純資産総額が伸び悩んでいます。
『日経アジア300インベスタブル・アクティブ・ファンド』は信託期間が2027年12月14日までと限られていることもあり、長期保有には心もとないですね。
新興国株式は値動きが大きいだけに不本意なタイミングでの解約は避けたいですよね。
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