フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグル(アルファベット)など次世代テクノロジーを担う企業を投資対象にした『iFreeNEXT FANG+インデックス』の設定から2年が経過しました
同ファンドの特徴や運用実績を競合する米国株式インデックスファンドと比較してみました。
比較の対象は『楽天・全米株式インデックス・ファンド』、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』、『iFree NYダウ・インデックス』です。
iFreeNEXT NASDAQ100/FANG+インデックスほか特徴は?
『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』(大和投資信託)は、「NASDAQ100指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。NASDAQ(ナスダック)は米国にある世界最大の新興企業向けの株式市場です。米国以外の企業を含みハイテク(IT)関連銘柄の比率が高いのが特徴です。「NASDAQ100指数」は時価総額上位100銘柄(金融銘柄を除く)で構成されています。
実質的な投資先である「INVESCO QQQ TRUST SERIES 1」は103銘柄を組み入れています(2019年12月11日現在)。
運用管理費用(年率)は税込0.495%です。
2019年12月11日現在 |
『iFreeNEXT FANG+インデックス』(大和投資信託)は、「NYSE FANG+指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
同指数はフェイスブック、アップル、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグル(アルファベット)、アリババ、バイドゥ、エヌビディア、テスラ、ツイッターの10社に等金額投資したポートフォリオで構成されています。
四半期(3・6・9・12月)ごとに等金額となるようリバランスを行ないます。2018年10月24日に証券投資信託約款が変更されて信託期間は無期限になりました。
運用管理費用(年率)は税込0.7755%です。
2019年11月末月報より |
『楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.162%程度です。
2019年10月末現在(同年11月末月報より) |
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.0968%以内です。
2019年11月末月報より |
『iFree NYダウ・インデックス』(大和投資信託)は、米国を代表する優良30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.2475%です。
2019年11月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は、原則として為替リスクを回避するための為替ヘッジを行いません。信託期間は、すべて無期限です。
iFreeNEXT NASDAQ100/FANG+インデックスほか運用実績
下のチャートは後発の『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』設定来1年4ヵ月弱の期間(2018年8月31日~2019年12月20日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年8月31日~2019年12月20日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年12月20日現在)。
下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字、設定来騰落率は1年4ヵ月弱の数字です。
2019年12月20日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
景気動向に敏感なハイテク株中心の『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』や『iFreeNEXT FANG+インデックス』は良くも悪くも値動きが大きいです。
過去6ヵ月の騰落率を見ると、『iFreeNEXT FANG+インデックス』の急反発が印象的ですね。
まとめ
・三井住友DSAM「『半導体サイクル』の回復は本物か」(WEB)・日興AM「大きく考える投資。イノベーションへの投資。」(PDF)
半導体サイクルの底打ちや5G関連需要の高まりなども予想されていますが、それとは別に社会の変革を促すようなイノベーションを生む企業に常に一定の割合で投資しておくという考え方もあるかもしれないですね。
「NASDAQ100指数」連動型などハイテク株を中心にしたファンドの成長性の高さは魅力的ですよね。ただ、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』など幅広い銘柄に分散したファンドにもハイテク関連銘柄が少なからず含まれています。
2019年12月9日現在/2019年11月末現在 |
銘柄の分散やコスト面も考慮するなら、一般的な米国株式インデックスファンドも堅実な選択肢でしょうね。
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