『SMT アジア新興国株式インデックス・オープン』の特徴と運用実績を一般的な新興国株式インデックスファンドと比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS 新興国株式インデックス』と『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』です。
SMT アジア新興国株式ほか特徴
『SMT アジア新興国株式インデックス・オープン』(SMTAM)は、「MSCI エマージング・マーケット・アジア・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。ベンチマークの指数は中国、韓国、台湾、インド、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、パキスタンの9ヵ国の913銘柄で構成されています(2019年10月末現在)。
投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税抜0.6%です。購入時手数料(上限:税抜3%)と解約時の信託財産留保額(0.3%)が設定されています。ネット証券などではノーロード(購入時手数料なし)の場合もあります。
残念ながら、後述の「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」連動型のインデックスファンドと違い、つみたてNISAの対象商品ではありません。一般NISAでは投資可能です。
MSCI エマージング・マーケット・ アジア・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2019年10月末現在 |
『eMAXIS 新興国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)と『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
同指数は、アジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の26ヵ国の1,202銘柄で構成されています(2019年10月末現在)。
運用管理費用(年率)は『eMAXIS 新興国株式インデックス』が税抜0.6%、『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』が税抜0.189%です。『eMAXIS 新興国株式インデックス』のみ解約時の信託財産留保額(0.3%)が設定されています。
MSCIエマージング・マーケット・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2019年10月末現在 |
今回、取り上げた投資信託は、為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行いません。信託期間は、すべて無期限です。
SMT アジア新興国株式ほか運用実績
下のチャートは『SMT アジア新興国株式インデックス・オープン』設定来8年弱の基準価額の推移(2011年11月25日~2019年11月8日)を『eMAXIS 新興国株式インデックス』と比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2011年11月25日~2019年11月8日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年11月8日現在)。
2019年11月8日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
中国・韓国・台湾の3ヵ国で全体の4分の3を占めるなど地域の偏りは気になりますが、『SMT アジア新興国株式インデックス・オープン』の設定来8年弱の騰落率は『eMAXIS 新興国株式インデックス』を大きく上回る成績になっています。
指標が異なるので参考程度に見てほしいのですが、今後の企業の利益見通しは先進国株式よりもアジア株式(除く日本)のほうが有望ではないかとの見方もあるようです(※)。
・米中対立が深まる中のアジア株式(除く日本)の動向(ピクテ投信投資顧問)
※上記の記事のアジア株式(除く日本)の指標は「MSCI AC アジア(除く日本)」で「MSCI エマージング・マーケット・アジア・インデックス」とは一部構成国が異なります。
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