『世界経済インデックスファンド』3種の運用報告書(2017年1月21日~2018年1月22日)で実質コストや騰落率を確認 8資産均等型と比較

2018年2月27日火曜日

8資産均等型 世界経済インデックスファンド

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『世界経済インデックスファンド』3種の運用報告書を確認(チェコ)

世界経済インデックスファンド』3種の交付運用報告書(2017年1月21日~2018年1月22日)で実質コストや騰落率を確認してみました。

参考までに、競合する『eMAXIS バランス(8資産均等型)』とも比べてみました。

世界経済インデックスファンド3種ほか特徴

世界経済インデックスファンド3種の基本組入比率
2017年8月末現在

世界経済インデックスファンド』と同様、世界の株式および債券に分散投資します。

「基本組入比率」は、標準型(無印)が株式50%債券50%、株式シフト型が株式75%債券25%、債券シフト型が株式25%債券75%となっています。

世界経済に占める各地域のGDPシェアの変化に応じて、原則として年1回地域別構成比の見直しを行う場合があります。

eMAXIS バランス(8資産均等型)
eMAXIS バランス(8資産均等型)

eMAXIS バランス(8資産均等型)』は、日本を含む世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。

株式37.5%債券37.5%REIT25%です。

今回取り上げた投資信託は、原則として為替ヘッジは行いません。信託期間はすべて無期限です。

世界経済インデックスファンド3種ほか実質コスト

世界経済インデックスファンド3種ほか実質コスト
項目ごとに小数第3位未満は四捨五入
最下段は小数第1位未満を四捨五入

ちなみに『世界経済インデックスファンド』の前回の決算(2016年1月21日~2017年1月20日)では実質コストは0.631%でした。

世界経済インデックスファンド3種ほか騰落率

2017年1月21日~2018年1月22日

今回の決算の対象期間(2017年1月21日~2018年1月22日)では、どの資産のマザーファンドもプラスの成績になっていますね。

株式が好調で、中でも新興国株式が騰落率が際立っています。

下の表は『世界経済インデックスファンド』3種と『eMAXIS バランス(8資産均等型)』の運用実績をもう少し長期で比較したものです。

『世界経済インデックスファンド』3種と『eMAXIS バランス(8資産均等型)』運用実績比較
2018年2月27日現在
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券などでは無料の場合もあります。

上記の期間では、『世界経済インデックスファンド』3種の比較だと株式比率が高いほど好成績になっています。

『世界経済インデックスファンド』と『eMAXIS バランス(8資産均等型)』の比較では、過去4年、過去6年では『eMAXIS バランス(8資産均等型)』が優勢、直近の過去1年では『世界経済インデックスファンド』が逆転しています。

米国の金融緩和策の縮小によってREITに逆風が吹いていることも影響しているのかもしれませんね。

まとめ

『世界経済インデックスファンド』3種の実質コストは比較的低廉ですが、つみたてNISAをきっかけに一層の低コスト化が進む最近のインデックスファンドに比べると分が悪いでしょうか。

『eMAXIS バランス(8資産均等型)』より後発の『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の信託報酬(運用管理費用)は年率で税抜0.209%(税込0.22572%)です。実質コストは『eMAXIS バランス(8資産均等型)』から推測するなら0.29272%前後で、『世界経済インデックスファンド』の半分程度だと思われます。

もっとも、ネット証券大手の投資信託の積立設定ランキングを見てみると、依然として『世界経済インデックスファンド』はトップ10に入っており、根強い人気があることがうかがえます。

最低水準には及ばないとはいえ比較的低コストで、日本を含めた世界の株式と債券に手軽に分散投資できるのは、やはり魅力的でしょうね。




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