先進国株式、国内株式、新興国株式の各インデックスファンドの騰落率と、それらを組み合わせた場合の運用実績を確認してみました。
今回、取り上げるのは『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』、『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』、『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』です。
すべて、つみたてNISAの対象商品です。
過去記事の更新
・『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の出足の成績は?競合する全世界株式投信と比較(EXE-i つみたて、eMAXIS Slim、野村ほか)
・eMAXIS Slim 先進国、国内、新興国株式の組み合わせを楽天やEXE-iつみたて等の全世界株式と比較
各ファンドの特徴は?
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は、「MSCIコクサイ インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。同指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国で構成されています。
『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にした「TOPIX(東証株価指数)」に連動する投資成果をめざします。
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
同指数はアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の24か国で構成されています。
合計4,332銘柄 2018年7月末月報より |
今回取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
運用実績は?
2018年8月17日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
過去3ヵ月、過去6ヵ月の騰落率を見ると、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』に比べ、『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』と『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』の不振ぶりが目立っています。
各インデックスファンドを組み合わせた場合の成績は下の表の通りです。
直近では国内株式や新興国株式が不調で特に新興国が悲惨な印象ですが、先進国を中心にした、ある程度バランスの取れたポートフォリオであれば、今のところマイナス幅は相対的に控えめになっています。
上段は、おおむね株式市場の時価総額比にならった組み合わせです。
中断は、国内株式と新興国株式の割合を高めにした組み合わせです。
下段は、国内株式に投資せず、海外株式のみの組み合わせです。
まとめ
つみたてNISAは「長期・積立・分散投資」を資産運用の柱としてうたっています。とはいえ、赤字続きの資産があると積立を続けるのが不安になってしまいますよね。
新興国の将来性に期待して投資を始めた場合でも、今のように先行きが不透明だと疑心暗鬼になって新興国資産を切り捨てたくなることもあるかもしれないですね。
もちろんリスクを取りすぎているのなら見直しが必要ですが、最初にある程度バランスの取れたポートフォリオを考えたのであれば個々の資産の騰落率より資産全体の値動きを見て冷静に判断すべきでしょうね。
出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」 4ページより http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/assets/pdf/tsumitate_guidebook.pdf |
あれこれ悩むくらいなら、バランスファンドや全世界株式インデックスファンド1本で行くという選択肢もありますね。
・8資産均等型バランス投信と世界経済インデックスファンドを「全世界株式+現金」と比較 つみたてNISAの非課税投資枠に物足りなさを感じるなら?
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