全世界株式インデックスファンド(除く日本)及び(3地域均等型)におおむね準拠したポートフォリオのリターンとリスクを、株式市場の時価総額比におおむね準拠した場合や国内株式50%:先進国株式50%というポートフォリオと比較してみたいと思います。
リターンとリスクは、投資収益率とそのぶれのことを指します。
「eMAXIS Slim」に全世界株式が2つ新設定
業界最低水準の運用コストを目指すことをうたった「eMAXIS Slim」シリーズに全世界株式インデックスファンドが2つ、追加されます。購入時手数料、信託財産留保額なし 信託期間は無期限 |
信託報酬(運用管理費用)は、純資産総額に応じて500億円以上1,000億円未満の部分は税抜1.37%、1,000億円以上の部分は税抜1.32%に下がります。
各ポートフォリオの基本投資割合
「全世界株式(除く日本)」、「全世界株式(3地域均等型)」、「全世界株式(時価総額比)」、「国内50%:先進国50%」の基本投資割合は下の円グラフの通りです。投資信託の投資比率や株式市場の時価総額比に厳密に一致させたものではなく、ざっくりした配分であることに留意してください。
各ポートフォリオのリターンとリスク
「全世界株式(除く日本)」、「全世界株式(3地域均等型)」、「全世界株式(時価総額比)」、「国内50%:先進国50%」のリターン(投資収益率)とリスク(投資収益率のぶれ)は下の表の通りです。比較的長期(2003年3月31日~2018年2月28日)では、「全世界株式(除く日本)」のリターンとリスクが一番大きく、「国内50%:先進国50%」のそれが一番小さいという結果になっています。
リターンとリスクは年率 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません 野村アセットマネジメント「投信アシスタント」より |
年間リターンの比較は下の図表の通りです。
○は年間リターンの平均値 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません 野村アセットマネジメント「投信アシスタント」より |
2003年3月31日から2018年2月28日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。
以上は、あくまで過去の指数データに基づくシミュレーションであり、手数料や税金等の費用は考慮されておらず、将来の運用成績を示唆したり保証したりするものではありません。
まとめ
全世界株式でオーソドックスなのは時価総額比でしょうか。日本を除くポートフォリオのリスク(収益のぶれ)が大きめな一方、3地域均等型は意外とリターンとリスクのバランスが取れていて悪くないように見えます。手堅く行くなら国内50%:先進国50%というポートフォリオもありかもしれません。ただし、いずれも過去のデータに基づくもので、将来の運用成績がどうなるかは未知数です。国内資産に対しては少子高齢化による人口減少の影響を懸念する声も根強いです。
とはいえ、将来の予測は専門家でも困難なことを思えば、あれこれ悩むより幅広く分散したポートフォリオで世界経済の成長の恩恵を享受し、長期で資産を形成するのがやはり堅実という結論に落ち着くでしょうか。
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